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人生ずっと武装してた

仕事を辞めて、
新しいステージへ向かおうとしている
この機会に自分の人生を振り返ってみました。

「1人で生き抜かなければならない」
と、学歴や職歴で武装していた世界から、
ありのままで自由に生きていく」
にシフトするフェーズみたいです。

長いので、お時間あるときに。
良かったら覗いてみてください。


1.幼少期① 自由な家庭


全然期待やプレッシャーのない、
なかなか珍しい家庭に育ちました。


父親は仕事大好き。
子供との関わりはあまりなく、
父親から何か言われることはほぼなかったです。


母親は自分が幼い頃、祖母に厳しくされたことが
とても辛かったようで、
自分の子供には自由に育って欲しいと人一倍願ったようです。
そのため、姉と私を親の期待で束縛することはありませんでした。


子供の頃にはよく話題になる、
成績に関する期待も無かったです。

「成績が良いか悪いかは親には関係ない。」
「あなたの成績だから、良くても喜ばないし、悪くても別に良い。
「自分が困るだけだから好きにしたら良い。」
こんなことを言われた記憶があります。

当然、進路に関して相談しても、
「自分の進路なんだから自分で決めれば良い。」でした。


クラスメイトは、良い成績を取ったら、
親が褒めてくれたり、ご褒美を買ってもらえる。
一方、自分は自分は良い成績を取っても、何も言われない。


怒られもしないですが、褒められもしないので、
自分に関心を持ってもらえていないと感じ、
数年前まで、無関心ゆえの愛情不足を強く感じていました。


ただ、ここ数年自己探求していく中で、
自由に生きて欲しいという愛情があったゆえの
言葉や、
親の意向と関係なく育ってほしいという願いからの行動
だったのだと理解できました。

おかげで今は、ある意味とても幸せだったと感じています。

2.幼少期② 独立重視


もう1つ、
私の意識に影響を与えた出来事がありました。

わたしが幼稚園生の頃、
母親が交通事故に遭いました。
幸いなことに膝を怪我したこと以外に、
後遺症はなかったです。

ただ、この交通事故をきっかけに母親は、
「自分がいなくなっても、子供が1人で生きていけるように」
と子育ての中で強く意識したようです。

そのため、幼い頃から一通りの家事をしたり、
独立することを強く意識させられていました。


自分の食器は自分で片付ける。
食器を片付けないで、流しに置いておくと、
ゴミ箱に捨てられていることがよくありました。。。
幼稚園生くらいの頃、
私が洗い忘れていたグラタン皿が投げられて、
姉の額にぶつかり出血したことも。。


洗濯も幼い時からやっていました。
最初は一部だったと思うのですが、
いつの頃からか、洗濯物入れが
両親、姉、私の3つに分かれていて、
自分のものは自分で洗濯する制度でした。。

姉は布団を畳まずに出かけて、布団を没収されたりと。。


やればいいじゃんという話なんですが、
子供にはなかなか厳しいし、強烈ではありました^^;


3.安心・安全・安定を得るための武装期


そんなこんなで、
自由&独立が重んじられた家庭で育った私は、
「この世界を1人で生き抜かなければならない」
と思い込んだのだと思います。

基本的に、頼れる人はいない。
「自分で考え、自分で行動し、自分で解決しなければならない。」
と思い込んでいました。


その結果、
「安心・安全・安定」
大きな判断基準(軸)になりました。


一方、両親からのプレッシャーはなかったので、
その分自分の向かう方向を定めるのが難しかったようです。


また、これをやりたい!という
自身の強い希望もなかったことも影響し、
世間一般的に良いとされる方向に、
自然と向かっていきました。

私の場合は、
あまり学業で困ることがなかったので、
将来の安心・安全・安定を手に入れるため
主に学歴やその周囲で武装をするようになりました。


・中学受験で付属校を選択
  →高校、大学が保証される
・有名大学に行く
  →就職に有利
・理系を選ぶ
  →文系と理系のどちらの職も選べる
・実用的な専攻を選ぶ
  →就職先の選択肢が多い
・体育会に所属
  →就職に有利、アピールポイントになる
・大学院に進学
  →大学院卒の職種に選択の幅が広がる
  →大卒より給与面で有利
・留学
  →英語という強みが手に入る
  →留学経験がアピールポイントになる
  →海外でも就職できる
・大企業に就職
  →潰れる心配が低い
  →それなりの給与・待遇が見込める
  →転職にも有利
・投資
  →会社に依存しない選択肢を得られる


何だか書いているといやらしい感じがして、
あまり好きではないのですが。。。

何かを失敗しても、
どこかで安全が担保されるように
人生の選択をしていったのだと思います。

その結果、運よく就職までは、
人生が上手く進んでいるように見える状態でした。


4.仕事で武装出来ない期


就職までは学歴が大事ですが、
その後学歴はほぼ関係なくなります。

新たに必要となるのが、
仕事の専門的知識や経験。
けれども、わたしはここでの武装が
上手く出来ませんでした。


最初に志したのは、
プロセスエンジニアでした。
簡単にいうと、
化学工場の配管や容器のサイズなどを設計する仕事です。

ただ、たまたま自社ではあまり設計しない
プロジェクトに参画したりして、
設計の専門知識や経験が
思うように身に付きませんでした。

おかげで、時間だけが過ぎていき、
自分の職歴と経験のギャップ
(もう3年目になるのに、ちっちゃなタンク1個しか設計してない。。とか)
で、勝手に1人で行き詰まっていきました。


その頃、どんどん体調が悪くなり、
痛み止めを飲みまくっていました。
そこで、もう退職しようと決意したところで、
相談していた会社の先輩から異動を提案されました。

大きな会社だったため、
「部署異動すると全然違った感覚かも知れない」と言われ、
ご縁もあり、運良く異動させて頂きました。


次はコストエンジニアになりました。
化学工場をいくらで建てるか見積もりしたり、
受注したプロジェクトの予算管理をするお仕事でした。


これも初めは新しい知識が得られて良かったのですが、
1〜2年した頃には、新たな経験は減っていき、
同じことの繰り返しに。

さらに、わたしの担当していたプロジェクトは
運悪く失注したり、お客さんや世界情勢が影響し、
次々とプロジェクトが中止になっていきました。
自分の無力さや、存在意義の無さを感じて、
自分の心がパンクしかかっていました。

もちろん、お仕事全般的に言えることは、
必死に食らいつけばどうにかなったのかもしれないので、
努力や本気度が足りないと言われればそこまでなのですが。。。

自分としては、上手くコントロール出来なかったです。


5.ついに、武装解除のとき


徐々に心の限界を感じ始め、
自分が何をやって行きたいかを探す日々。


次のステージに向かうために、
今までのやり方を少し変えてみようと思った時。
運よくライフコーチングに出会いました。


ここでコーチとセッションした際出てきたのが、
「優秀でありたい」と思い込んでるけど、
それは本当の望みではないよということ。

今まで生きていくために、
「優秀であらねば」と普通に思っていたので、
これにはびっくり。


でも、だんだん腑に落ちてきて、
自分でも薄々本当は望んでいることじゃない
と気づき始めたところから事態は急展開。


今まで
「生きていくために、優秀であらねば」と、
必死に会社にしがみついていたのに、
それが本当の望みではないとわかってしまうと、
もうしがみ続ける力はないですよね(笑)

あっという間に仕事が出来なくなり、休職。
そのまま退職しました。


今まで30年くらい、
色々武装していたのですが、
ついにほぼ全てを手放しました。

現在無職、ニート!
副業もしていなかったので、
自分で何かを生み出す力も発想も特になし。
特別なスキルは何も持っていません。


今までの職歴で転職先を探せば、
まだ活かせる道はあると思います。
ですが、せっかく気付かせてもらったので、
自分の本当の望みに従って生きていきたいと願い、
ジタバタし始めたところです。


今まで武装していたと思い込んでいたのですが、
理論武装だったなと(笑)


もちろん武装する過程で身につけた知識や経験は
その時々で必要だったと思います。
また、そのおかげで成長出来た部分も
たくさんありました。


なので、頑張ってくれた自分にも、
これまでお付き合いいただいた周りの方々にも
感謝しています。


ですが、おそらくここが私の転機。


無意識の思い込み
「優秀な自分が1人で生き抜かなければならない」
を手放して、
「自分のありのまま自由に生きていく」
ここにシフトするタイミングなのだと理解しています。


6.終わりに


自分が何をしてきたのか考えた時に、
何かに怯え、見えない何かと戦うために
まるで武装をしていたのだと感じ、
この記事では、
武装という言葉を使ってみました。


これからは、
恐れからの行動ではなく、
望みからの行動を積み重ねられたら良いな
と願っています。


自分はどんなことを思って、生きてきたか。
そのおかげでどう成長して、
これからどうして行きたいのか。

自分への理解があやふやで、
なかなかまとまらなかったのですが、
今時点での整理を書いてみました。

また今後の展開で変わってしまうかもしれないですが、
その時はその時で(笑)


今回も長文を読んでいただいて、
ありがとうございます。


あなたが素敵な日々を過ごされますように。
心から願っています^^