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エリートが仕事でつまずきがちなのは、なぜか。(メルマガ『生きているQ』より)

この記事は、㐧二音楽室のメルマガ『生きているQ』の配信記事を加筆修正してお届けしています。

こんにちは。澤です。
聴いていただき、
ありがとうございます。

昨日、 奥さんとちょっと揉めて
気づいたことがあります。

それは学校と会社とでは
成功のしかたが違う、ということ。

僕は学生時代、成績優秀な、 
いわゆるエリートでした。

会社に入ってからも、
「優秀な若手」
のポジションにいたのですが、
つい最近まで
「仕事でうまくいった」
という手応えがありませんでした。

いま思えば、学校で成功し
「優秀」と言われたことが
足かせになったな、とすら思います。

なぜか。

学校の成績というのは、
基本的に自分一人で
上げることができます。

先生に学んだり、
塾に行ったりはしても、
人間関係は必要ない。

極端にいえば、
ロボットのように自分を追い込んで、
ガリガリやれば、なんとかなる。

(僕はこの方法で成功し、
 のちに「サイボーグ」と
 呼ばれるようになります。)

一方、仕事というのは
人間関係です。

お客さんに
どうしたら喜んでもらえるかも

そのために仲間に 
どうやって協力してもらったらいいかも

人と関係して、
協力しないとできない。

僕はこれが苦手でした。

というか、
学生時代、やってこなかった。

以前、

という記事を書きましたが、
他者がいるという実感、
そのありがたみに気づくまでに
相当の時間を要しました。

「学校でうまくいったやり方で、
 その後もうまくいく」

と思い込んでいたからです。

でも、全然だめで、
ボロボロになって、
ようやく気づかされました。

エリートには、
成功体験があるから、
プライドが高い。

それは使い方を間違えると
いっしょに
仕事をする人たちとの
壁になります。

つながれない。

そんな状態でする仕事に
人としてのぬくもりや
手応えがあるはずがありません。

あの会社での「手応えのなさ」は
そんなところから来ていたんだなあ

と、いまさらながら思います。

僕は一般企業に就職したのですが、
同学年の多くが
官庁、銀行といった国の中枢に
入っていきました。

そんな景色と
いま社会に起きている状況を
重ね合わせて、

なんだかため息が出ます。

もちろん、部活をしたり
友達と遊んだり、
恋愛をしたりして、
人間関係を学ぶ機会は
学生時代にだってあります。

それでも、
それらを一切しないで
成功することはできてしまう。

いまでもその
「勝ちパターン」から降りられず
手応えのない成功をしている
エリートって少なくないのでは。

つい、そんな想像をしてしまいます。

失敗しないというのも、
なかなかこわいことですよね。

「人間関係」って、
「人間であること」って、
学校で学べないものかな。

そこでの失敗のほうが
ダメージが少ないように
思うのだけれど。

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