なぜ_未熟でも表現したほうがいいのか_

未熟でも表現したほうがいい理由。

それは昨日の夜(って、こないだもこの出だしだったな)、
僕は、かなり大きな発見をした。

僕たち夫婦はスターバックスでお茶をしていて、そこで奥さんが好きだというインテリアの本を見せてもらった。

すごくお金がかかっていそうなお部屋がいっぱい載っていて 「こんなんどうやって掃除するんだ!?」とかツッコミながら、絢爛豪華なページを楽しんでめくっていった。

それをひとしきり楽しんだ後、ある人のインスタグラムの画像を紹介してもらった。

そこには、さっきの雑誌と似たインテリアの写真があった。
でも、なにかが違う感じがした。
まだ洗練されていない、ごちゃっとした印象を受けたのだ。

その洗練されていない方をみて、ハッと気が付いた。

「インテリアが好き」というのは、贅沢がしたいということではなく、家具をつかって部屋という大きなキャンバスに絵を描きたい衝動なのだ、と。

そして、その大規模なアート作品をつくるには、材料(家具)を買えるだけでなく「実力」がいるということに。

そして、さらにもう一つ、より大事なことが分かった。

それは、表現したものを未熟なまま世に出すことの意味だ。

インスタグラムで見たインテリアの写真は、確かに洗練はされていなかった。

でも、その前に雑誌をみていたので「なにがしたいか」は、はっきりと伝わってきた。「ああ、あの部屋みたいにしたいんだな」というかたちで。 

この「なにがしたいか」が伝わることって、ものすごく大事なことに思える。

それは方向指示器のように「こっち」と示されることで、まわりの人を動かす働きがあるのではないか。

そして、人は完成度もさることながら、その「なにがしたいか」を見ているのではないか。

また、人以外のものも、その「なにがしたいか」を見ているのではないか。

そんな気がした。

数日前に児童館の体育館できいた、声優を目指す高校生の発声練習にもそれはあった。

「こっちに行きたい」

というベクトルが。

それがはっきりしていると、なぜかこちらも元気になる。
そして、なにか力になりたいと思う。応援したくなる。

でも、表現されないと分からないままだ。

人にも。もしかしたら人以外にも。

表現することは、人を満たす。
インテリアはお金がないとできない趣味かと思いきや、それに近いことができれば、なにかが満たされると奥さんはいう。僕もまた、作曲活動においてそれを実感している。

大きな発見をした気がして高揚しながら床に就き、今朝、歌日記のために作曲をはじめたところ、できた曲は明らかに打ち込みが似合いそうだった。

それで勝手がわからないながらも、Protools をインストールし、四苦八苦しながら打ち込みをしていったのが、これ。

【音が粗いので、ボリュームを下げてお聞きください。】

行きたい場所はどこですか
言ってくれないとわからない
上手じゃなくてかまわない
言ってくれたなら伝わる どうぞ

願いを...願いを...

本気か本気じゃないか
そんなことは関係ない
あなたがあなたであるか
はっきり示してくれ ナビゲータ
ナビゲータ おお!

ひざまずいて許しを乞え
今までの自分の体たらくを
気が済んだら思い切り跳べ
やれるだけのことをやるだけさ

努力できること
そのものが幸せなんだ

願いを...願いを...

行きたい場所はどこですか
言わないとはじまらない
誰に遠慮もいらない
人はあれこれ言うかもしれないが

ゴールまで遠いだとか
そんなことは関係ない

あなたがしたいことはなんですか?

「もしも 願ってもいいなら
 きみと あんなことを
 もしも 許してもらえたら
 僕は ああ そこまで」

たどり着くかは いつも未知です
それこそが いつだって道です
あなたしか歩めない ナビゲータ
ナビゲータ

明らかにおかしな箇所がいくつもあるが、直し方が分からない。
それでも「音が出ない」からのスタートで、半日ぶっ通しでつくった。

「さすがにこれは恥ずかしい」と思ったが、こんなことを書いた手前、アップしてみることにした。

朝の時点では、これだったのだ。

【同じく、音が粗いです。すいません。】

もともとのこれに比べたら「どこにいきたいか」は分かるってもんだ、と自分を励ます。

「あそこに行きたいです」
「目指しています」

未熟な表現には、そのメッセージがこめられる。
人は、そして人以外も、それを感知し、共鳴するのではないか。

そんな淡い期待をしながら、これを投稿をしてるんだぜ、ナビゲータ。

【2019.05.14 追記:続きを書きました。未熟なままで出すのは、恥ずかしい。隠したい。悔しい。だけど・・・というお話です。】


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