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北欧滞在日記1 ヘルシンキ空港から宿のあるエスポーへ

2019/7/1 ヘルシンキ、エスポー

フィンエアー(フィンランド航空)で飛行機に乗ること9時間半、成田からヘルシンキ・ヴァンター国際空港に到着した。定刻通りのフライトで、時刻は午後2時少し前。天気は快晴。5ヶ月ぶりのヨーロッパだ。

これから18日までの3週間弱を北欧で過ごす。フィンランドに一週間滞在したあとスウェーデンへ移動。4日後にデンマークへ移り5日間泊まったあと、ノルウェーでも5日間滞在する。その後、再びヘルシンキ空港へ戻り帰国する行程となっている。

目的のほとんどは写真を撮ることだ。ハッセルブラッドというスウェーデン生まれのフィルムカメラに中判フィルムを24本持ってきている。ハッセルブラッドは2016年に他界した伯父さんのもの。製造年は1978年なので41年が経っている。年季の入った代物だ。

何十年と時を経て、今回の旅ではハッセルブラッドが生まれ故郷スウェーデンへ舞い戻るのだ。カメラはどう思っているか知らないが、愛用している身としては感慨深いものがある。

ともかくまずはエアビーで予約した宿へと向かう。空港のWi-Fiを捕まえて、無事到着したことをホストへ知らせた。グーグルマップで宿までのルートを調べると、電車を乗り継いで1時間ちょっとだった。場所はヘルシンキの隣町・エスポー。

案内に従って歩いていると駅のホームまで着いてしまった。まだ現地のSIMカードを手に入れてないんだけど…。まあグーグルマップに乗り換え駅と宿の周辺マップは表示されているから、なんとかなるか。

電車は5分ほどの間隔で次々と来ていた。そのうちの一本に乗ってみて、まずはヘルシンキ中央駅へ向かう。

ちなみに電車もこのあとに乗り換えた地下鉄も、車内にフリーWi-Fiが飛んでいてネットは普通に見ることができた。鉄道網だけでなくネットも整備されていると、旅行者としてはこの上なくありがたい。

一度も迷うことなく、グーグルマップの時間どおりに宿の最寄り駅へ到着した。

しかしさらっと「一度も迷うことなく」と書いたけれど、これって結構すごいことだ。スマホ(SIMカードなし)を手にしているとはいえ、初めて訪れた都市である。「地下鉄はどこだろう?」「切符売り場はどこだろう?」「ここは降りる駅なのか?」と迷ってしかるべきところ、すんなりと行きたい場所へたどり着けたのだ。

それは街の設計(デザイン)が優れているからに他ならない。こういうときにいつも思うのは、「はたして日本へ来た外国人観光客は、すんなり行きたいところへ行けるのか?」ってことなのだが…。

駅から降りてマップを頼りに歩いていき、無事、ホストに出会えた。容姿から中国系の方かと思ったら、部屋で電話しているときはバリバリの中国語を話していた。移民の方かもしれない。もちろんそんなプライベートな質問はしない(当たり前だが)。

ハウスルールを聞くとともに日本の共通の話題で少し打ち解けたあと、割り当てられている部屋を案内してもらう。部屋は8畳ほどの個室。白い壁に木製の机とベッド、フローリング。「北欧暮らしの雑貨店」や「無印良品」っぽいシンプル&ナチュラルな素敵な部屋だった。これはリラックスできそう。

宿の目の前にはショッピングモールがあり、早速、食料品を買うためその中を探索することにした。

まあ特にどうということはない、イオンのようなごく普通の施設である。地下一階の奥にスーパーマーケットのLiDl(リドル)を発見。ドイツのディスカウントスーパーで、ヨーロッパの各地に展開している。ヨーロッパの旅では行く先々でお世話になっているところだ。

そこに立ち寄ってバナナ3本とオレンジ2個、リンゴ3個、ハーブミックス一袋、1リットル炭酸水1本、ローストポーク150グラム、バケット1本を買った。トータルで8.19ユーロ(約1,000円)。これで3〜4日分の朝食が作れる。近くにスーパーがあると食費を抑えられて良いです。

再び宿に戻ったあと自分の部屋でブログを書いたりしていたが、強烈な眠気に襲われる。時刻は夜の7時。6時間時差の進んでいる日本では、すでに深夜1時だ。眠いはずだ。

でもここで寝てしまうと夜中に目覚めて眠れなくなるため、なんとかがんばって夜10時まで起き続ける。移動の疲れもあってほぼ眠気が限界まできて、歯磨きをしたあと倒れるようにベッドへ横になった。数秒後には眠りに落ちていた。

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