見出し画像

畝立て、種まき/開墾プロジェクト

数日前に始動した開墾プロジェクトだったが、早々に現メンバー全員が集まることが出来た。今は私も含めて3人の状態だが、今まで自分一人で全てを行っていた事から考えると大変ありがたい。

午前中から集合し、作業の前にホームセンターで苗や種など必要備品を購入する。そして、畑に移動し、早速作業に取り掛かる。
まずは前回途中だった土起こし。やはり複数人いると、1人では一日作業だった土起こしも1時間掛からない。

私は参加した2人に土起こしの作業をお願いし、お昼ごはん用のお米とお味噌汁を作りに家に戻る。今回参加した2人は大学の友人と小学校の同級生だが、2人は今日初めて会う者同士だ。しかし、お米の準備をしている間に二人の会話が聞こえてきて、少し嬉しかった。

土起こしはスコップを用いた手作業で行うため、かなりの肉体労働になる。私も4月に経験した事なので、あまり無理のないように作業にキリを付けてお昼ご飯を食べる事にした。

お昼ご飯は皆が持ち寄ったおかずとご飯、お味噌汁のシンプルな組み合わせだが、単純におかずの品数が多かった為、心もお腹も満腹になった。

昼ごはん中に今回初参加のメンバーがお花を生けたい、と提案した。彼女は現在お花屋さんで、作業中も私が普段刈っている雑草などを見て、「このお花可愛いね~」と言っていた事が印象的だった。私自身あまりお花を生けたりする事がないので、早速お願いした。

出来上がったお花のアレンジは、全て全て家の周りに生えているものを使用したものだった。私が普段食用としてしか見ていなかった赤紫蘇や、雑草としてザクザク刈っているヌスビトハギがとても綺麗にアレンジされており、見た瞬間に感動した事を今でも覚えている。

まだまだ日は浅いが、私は農業として自然に関わる事が多かった為、雑草の花を見てワクワク出来る彼女の姿にはかなり刺激を受けた。見方を変えれば雑草も立派な花になるんだ、と思うと「雑草」という考え方も単純に人間視点で自然を見た結果に過ぎない事がよく分かる。

メインイベントの農作業では、畝立てを行った。思った以上に作業が進んだ為、少し欲が出てしまい、最終的には種まき、マルチング、苗植えまで行った。その事もあり、最後の方は少しセカセカしてしまったのが今回の反省点。

今回もどこまで上手く育つか分からないが、収穫できた野菜たちを調理して一緒に食べる事が出来たら良いなぁ、と心の中で思いながら作業にあたった。
また、今回参加したメンバーは初めて土起こしや畝立てを行った為、自ずと土起こしのやり方、畝立てのやり方、野菜の苗や種を種類ごとに、どのように植え付けるかなど、事前に調べたり考える必要があった。4月は自分一人だった為、そのあたりものんびりやっていたのだが、いざ人を集めて何かを行う、という事は「伝える」という行為そのものに直結すると感じた。とは言え、私は元々誰かに物事を伝えたり、指示をする事があまり得意ではない人間なので、そのあたりは要精進の必要性がある。
野菜の苗を植える際に、メンバーの一人が「これどうやって植えたら良いの?」と言いながらポットにスコップを突っ込んだ時は、あまりにも驚いたと同時にポットでの苗の植え替え方法は皆知っているものと思っていた為、つい「小学校でやらへんかった?」と言ってしまった。今思えば、いわゆる常識というものはかなり簡単に出来上がっているものだからこそ、このような状況でもまずは受け止める事が大事だったのだ、と気付かされる。

4月に畑を初めて、今回が2回目の作付け作業。まだまだ2回目であるが、それでも前回とは考える事やそれに対して何が必要なのか、少しづつ分かってきたような感触があった。こういう経験を繰り返すからこそ、野菜作りは面白いのだろうな、と感じる。

最近様々な場面で4月からやってきた事は全然無駄になってなかったと感じる。そんな事を考えながら、移住してきて今までの事を思い出すと、それだけでちょっと泣けてくる。そんな自分にダサいな~と思う反面、これからの自分の背中を押してくれているような気がした。

100円からサポートを受け付けております。こちらの記事が気に入った方は、サポートして頂けると幸いです。よろしくお願いします!