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情報系学科ではないわたしがIT業界に興味を持った理由

『IT』と聞いて皆さんはどう考えますか?

なんだかとっつきにくいもの
便利なもの
わくわくするもの

人によってとらえ方はどれぞれだと思います。

わたしたちの生活にはすでにIT技術であふれていて、切っても切り離せない存在になっていますよね。もはや当たり前になってしまっているものが多すぎて、意識しないと気づかないなんてこともあるかと思います。

わたしも、大学生まではあまり意識してきませんでした。
将来の道としてITに関わることは考えていなかったので、いまのわたしを見たらびっくりさせてしまう気がします。

いまでこそはITの職種で3社経験しているわたしですが、もともと情報系の勉強をしていたわけではありませんでした。大学生時代は物理を勉強していて、将来のためには大学の途中まで教員免許取得、公務員試験合格に向けた講座を受けており、ITとは無縁でした。

なぜIT業界に興味を持って就職しようと思ったのか

お酒にはまった大学時代

この見出しを見て、ん?なんでお酒の話?と思うかもしれません。
これが私のITに興味を持つきっかけにとても関係してくるのです。


大学時代に居酒屋でバイトをしていたことから、いろんな美味しい日本酒を知る機会がありました。
日本酒を知った当初はやっぱり有名な日本酒の名前を聞くことが多く、特によく聞いたのが「獺祭(だっさい)」。皆さん口々に「幻の日本酒」というではありませんか。山口県の旭酒造が作っている日本酒で、急激に知名度が上がって品薄状態が続いているとのことでした。
それもそのはず。私が大学生になってその話を聞いた少し前に、安倍総理がオバマ大統領に送った日本酒として有名だったです(2014年)。

そして大学時代を過ごす中でいろんな日本酒を飲んでいたのですが、ある時気づきました。

あれ、獺祭って幻の日本酒と言われている割にはお店にある気がする・・・

その疑問が獺祭について調べるきっかけとなりました。

獺祭増産の裏側

そもそも、獺祭が品薄だったのは獺祭の原料である酒造好適米「山田錦」が不足していたからです。
山田錦は背が高いため倒れやすく、生産が安定しにくい。そのため難しい米作りに挑戦しようとする生産者もなかなか増えず、山田錦の品薄が続いていたのでした。

そこでその状況を打破するために、旭酒造は富士通とタッグを組んでお米の安定した生産に向けて富士通の食・農クラウドサービス「Akisai(秋彩)」を導入。

Akisaiは農地での環境データや生育データなどを収集し、それらを経営、生産、品質などの軸で分析して活用するサービスです。


そして、ちょうど当時見ていたのがこの記事。
(そして上記内容はこちらから引用させていただいています。)

この記事を読んで、お米の生産って農家の方のノウハウがあるからデジタル化するイメージが無かったけれど、ITでここまでできるんだ!そして、裏でIT技術を駆使したおかげで、いま美味しい日本酒がたくさんの人に届くようになっているんだ!
ということが分かり、ITの可能性にワクワクしたことが私のIT業界へ興味を持った一番はじめのきっかけでした。

経験やノウハウのデータ化

特に農業やモノづくりの世界は、職人さんのノウハウによって支えられているものが多く、後継者問題に悩まされていることが多いですよね。
そんな職人さんのノウハウは、データ化することが安定生産につながると、この獺祭の例を見ても分かるかと思います。

だた、わたしも以前ものづくりの会社でシステム部門に勤めていた時に感じたのですが、職人さんのノウハウは今までの経験や勘によって形作られていて、職人さん自身もなかなか他の人に言語化することが難しいのです。
それによってやっぱり職人のノウハウが無ければ作れない。
となってしまうことが多い気がします。

だからこそ、業務を深く知って、何をデータ化して見えるようにすればいいのか、どこまでがデータでどこをアナログにすればすんなりと業務に落とし込めるのか、システムに合わせて業務をどのように変えればいいのか、というユーザーとシステムの橋渡しができる人材がこれからも必要だと思っています。

そして、わたしもそのような立場で仕事をしてきたし、これからもIT技術によって多くの人のこれからの生活を豊かなものにするお手伝いができたらいいなと思います。


IT技術と聞くとちょっととっつきにくい。
けれど、それは今まで皆さんの生活を豊かにしてきたもの。
そしてこれからも心地よく過ごしていく上での大きな可能性を秘めているもの。

IT技術とうまく付き合って、ストレス無く、心地よく過ごしていける世の中になりますように。

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