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フードリテラシー宣言!

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「ダイエットがうまくいかない」「忙しくて食生活が乱れがち」「何を食べたらいいのか、何を食べてはいけないのかよくわからない」そんな悩みを抱えていませんか。人は弱いもので、食に対して… もっと読む
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記事一覧

「健康」とは、到達可能な理想郷

16世紀の思想家・トーマス=モアは、その著書「ユートピア」の中で「理想郷」について記しています。 ユートピアという国には、悪徳や虚栄心やお金への執着がない人たちが暮らしています。 理想郷といえば、似た言葉に「桃源郷」というのがありますが、桃源郷は「実現不可能なおとぎの国」であるのに比べ、ユートピアは夢のなかの世界ではなくて、「努力で到達しうる理想的社会」であるとされています。

食の価値観の多様性を認め合う文化

食選びは人それぞれ。 いま、食の価値観はどんどん多様化しています。 美味しいもの、好きなものを食べたい欲求だけではなく、 健康的な食生活のため。 経済的な食生活のため。 ダイエットのため。体づくりのため。 環境配慮のため。倫理観のため。 体に合わないものを避けるため。 宗教的な理由。 食の選び方は一様ではなく、それぞれの人の考え方によって異なり、それこそ百人いたら百通りのポリシーがあっていいはず。 このような世情の流れは必然で、肯定的に捉えるべきです。 しかし、実際に

朝食の欠食率、野菜・果物の摂取不足、フードマイレージ問題

「朝食の欠食率」と「野菜・果物の摂取不足」 今朝、ちゃんと朝ごはん食べましたか? 朝食をきちんと食べている人は、どのくらいの割合なのでしょうか。 厚生労働省による「国民健康・栄養調査」では、「朝食の欠食率 (成人における朝食を抜いた人の割合)」が毎年レポートされています。 厚生労働省は、朝食の欠食率の目標を「15%以下」としていますが、実際には「朝ごはんを食べない日本人」は年々増加しています。 特に若い人ほど目立って割合が高く、20歳代の男性で約3割、女性で約2割の人が

フードロス問題とF&P

日本における「まだ食べられるのに捨てられている食料」は年間約522万トン(2022年)と言われています。 「フードロス削減」に向けたムードは、世界的な「SDGs」「サステイナブル」の風潮も相まってここ数年で一気に高まりました。 近年の日本でも行政や民間企業で取り組みが加速し、「もったいない」はもはやみんなの共通思想になりつつありますよね。 F&Pジャパンでも、創業時よりこの社会課題に対する取り組みが企業活動の中に盛り込めないかを模索していました。 「スムージーキット」

スタートアップ企業の食育活動事例

これまで「食育」について書き連ねてきました。 「食育」をもっと伝播していくためには、民間の企業が参加しやすいような枠組みも必要と思われます。 食育を企業活動の中に取り入れていくためにはどのようにすれば良いのでしょうか。 食育には教育の側面が強く、「食育とビジネスは両立しづらい」という意見も聞かれます。 大手企業ならばまだしも、中小企業や創業間もないスタートアップが食育をビジネスとして成立させることはなかなか簡単ではありません。 F&Pジャパンは小さなスタートアップで

フードリテラシーの入り口で

ここまで、食育を身近にするには? 社会全体として食意識を高めていくには? なぜそれが必要なのか? というお題にアプローチしてきましたが、その総論的なまとめを、僕が創業し代表を務めるF&Pジャパン(株)という会社の思想も織り交ぜながら紹介していきたいと思います。 おいしいとヘルシーが出会う場所

うるさい食育、うるさくない食育

「かたせ (片付けろ)!」 小さな子どものいる家庭では、1日に何度も何度も聞かれるであろうこの言葉。もう、耳にタコができそうですよね。 僕も子どもの時は親から「かたせ」しか言われてなかったような気がします(笑)。 かたした方がいいに決まっているのは子どもの方もわかっているのだと思うのですが、「かたせ、かたせ」となんべんも言われるのはとかく「うるさい」ものです。 そっちの方がいいのは誰でもわかっているものを、あえて人から外から言われるのは、「うるさい」。 これはもちろ

食育をアタリマエに

「栄養学」という言葉を聞くと、それだけで何やら小難しそうで、先入観で耳を塞いでしまいがちだ。 どうやったらもっと身近なものになるのだろう。 例えば、子どもの頃から見聞きし触っていたものであればある程度の馴染みがあって苦手意識も薄れるかもしれない。 日本人が外国人よりも漢字を書くのが得意で、外国人にとって漢字を習得することが苦行なのは、日本人が子どもの頃から漢字の「書き順」や「成り立ち」に向き合い、「習字」で実践するなどして漢字に対して特別な意識なく感覚的に理解できるまで

「日本人は長寿だから、和食は健康」は本当?

日本式食は世界中からリスペクトされていて、今や世界的に「和食ブーム」が起きています。パリの一流フレンチシェフも、和食の前には脱帽するのです。 そもそもは「日本人は長寿だから、和食も健康にいいに違いない」というイメージから来るものと思われます。 米を中心とした「日本式食」。 約3000年前の縄文時代に遡る日本の米は、パンと比べると添加物も脂分も入っていない分で健康的な食品と言えます。 米にはエネルギーを発生するデンプンが多く含まれているため、米を食べると体や脳が活発にな

間違いだらけの食選び 〜食品表示の罠〜

食料品のパッケージって、いろんな訴求コピーがついていますよね。 食品を選ぶとき、あまりこれらを意識することもなく流していたり、逆に鵜呑みにして何となく良さそうだな、という感覚だけで物を選んでしまったりすることも多いのではないかと思います。 教養ある大人としての食選力を磨くために、ある程度これらよく見る言葉の意味は理解しておくといいでしょう! (詳しく説明できる必要はありません) そうすることで、パッケージの表示に踊らされずに、本当に自分にとって必要なものはなにか? とい

選択肢の多さは食の楽しみ

相対的な印象なんですが、外食に出たとき、食べ物の買い物に行ったとき、日本よりも海外のほうが「選べるチョイスの幅」が広いような気がします。 例えば、カフェやレストランでのコーヒーの頼み方、卵の調理方法、肉の焼き加減・・・ アメリカのスタバに行って、最初に戸惑うのが「呼び出し用に名前を聞かれること」。 (で、日本人の名前を正確に書いてもらえない・・・) 次に戸惑うのが、コーヒーをオーダーするときに「Room for milk?」って聞かれます。 これ、「カップの中に、ミルク

食選力を磨こう

食選力を磨こうメディアの変化によって情報流通の形にも変化が起きています。 インターネットの登場によってテレビの影響力は相対的に減ってきており、誰もが気軽に情報を発信する時代になりました。 玉石混交の情報が巷にあふれているからこそ、食の情報に対しても自分なりに判断できるようになっていくべきだと思います。メディアは数字のために偏った情報を流し続けますし、情報弱者を狙って誇大広告を仕掛ける業者がごまんと溢れています。 不要な情報に惑わされないために、自分で真偽を見抜き、取捨で

いまさら聞けない「PFCバランス」って?

「大人の食育」のすすめ日本では世界でも珍しい、食育の法律がある国です。 農林水産省が2005年に食育基本法を作って以来、多くの自治体が国家予算を使って食育施策に取り組んでいます。 ここ15年ほどの話です。 食について学ぶことは必要な教養なのに、国を挙げての取り組みははじまっているのに、栄養学について思い返せば小学校のときに家庭科の授業で少し出たかな?と思うくらいで、大人になってからはまるっきりですよね。 本屋に行っても、「お金」の啓蒙書は最近平置きされていますが、「食

今日からできる、フードリテラシーの上げ方

食事こそは高リターン投資だ体調が悪いときって、なんだか気持ちがネガティブになったりするし、逆に精神状態が悪いときって、体調を崩しやすくなったりしますよね? これは決して思い過ごしではなく、心と体の状態には関係性があることの表れです。 必要な栄養素が不足して、不必要なものが過剰になると「現代型栄養失調」の状態になりやすくなります。 この状態では、生活習慣病だけでなく精神を安定させる神経伝達物質が不足して、うつ病などの心の病を発症する大きな原因のひとつにもなります。 良い精神