見出し画像

お金を働かせる為の考え方④お金を増やす鉄則~インカムゲインで資産を増やそう

 お金に関する知識のことをファイナンシャルインテリジェンスという。お金を増やす意識が出てきたら、お金の知識を増やしていけばいい。

 まずはどのような投資方法があるのかを知り、自分にあった投資方法、つまりお金が増える貯金箱の種類を選んでいこう。

 代表的なもので言えば、株式投資、不動産投資、FX(外国為替証拠金取引)、それに最近メジャーなものとして加わった仮想通貨だろう。

 毎月貯金するように積み立てていく積立NISAや投資信託など、お金を預けて運用してもらう方法もある。どの投資商品も証券口座や専用のアカウントが必要だが免許証やマイナンバーカードなどの証明書があれば数日で作ることができる。

 お金を増やす意識を持ったら、まず興味のある投資方法を調べて、口座を開設してみてほしい。

 口座を開設したら投資するためのお金を入れて増やすために商品を買う必要がある。お金を増やすためのルールは一つだけだ。それは鉄則と言ってもいい。

安く買って高く売る。

 これだけだ。投資商品にはチャートというグラフが必ずある。どのようにその商品の値段が変化してきたのかをグラフで見ることができる。どの商品も基本的に上がったり下がったりしているのがわかると思う。

 代表的なものでいうと為替、つまりお金だ。お金の価値も一刻一刻と変わっている。ドルが安いときに円とドルを交換し(円でドルを買い)ドルが高くなったら、ドルを売って円に換える。こうすると利益がでる。これが為替の仕組みだ。安いときに買って高いときに売る。その差額が利益になる。

 株でも不動産でも仮想通貨でも基本はすべて同じだ。というよりもビジネスの基本も全てがこの鉄則によってできている。

 私たちがスーパーで毎日に目にする商品も同じだ。安く買って高く売る。或いは安く作って高く売る。どんな商品にも原価があり、原価よりも高い値段で売り、その差額が儲けになる。70円で仕入れたバナナを120円で売れば儲けは50円だ。それが利益になる。

 映画やゲームなどの娯楽製品や、ホテルなどの運用型のものでも基本は同じだ。制作費や運用費があり、それを回収できる値段でチケットやソフトを売ったり、部屋を貸し出したりして利益を得る。安く作って高く売る。安く運用して高く回収する。

 お金を儲けるとはつまりそういうことだ。しかしこんな当たり前のこともビジネスを自分でしたことがない人はわかっていないことが多い。

 店を出したいという相談を受けて、大抵の経営者や投資家が初めに聞くのは原価と売値だ。あとは立地など集客ができるかどうかだろう。原価が安く売値が高い商売は儲かる。

調べてみればすぐにわかると思うがアパレル業界などは原価が驚くほど安い。ショーケースに並ぶ服がなぜ高く売れるかというと、ブランド力があるからだ。

 そうでない会社は大量に安く生産して、消費者がブランド物よりもずっと安いと思う値段で(それでも原価からすれば十分に儲けが出る値段で)売っている。

 この安く買って高く売る。或いは安く作って高く売る。

 この意識を常に持っているのが経営者であり投資家だ。お金持ちの仲間入りを果たしたいのであれば、このことをしっかりと頭に入れ、無意識にでもその情報に素早く気付く必要がある。

 この感覚は投資やビジネスを自分でやったことのある人なら必ず持っているが、逆に雇われて給料を貰うということでしかお金を得たことのない人にはない感覚だ。

 いきなり自分のビジネスを起こすと言うと難しく聞こえるかもしれないが、最近副業としてよく耳にする、せどりや物販なども十分に自分のビジネスと言える。

 メルカリやヤフオクが普及したことで、自分でビジネスを持つということは昔よりもずっと簡単にできるようになっている。

 ブックオフで100円で買った書籍がメルカリで1000円売れるという話は枚挙にいとまがない。

 自分で作った商品をメルカリで売っている人も少なくない。ペットボトルのキャップやドングリ、松ぼっくりなど誰が買うんだというような商品も日本全国で見れば買い手がつく。つまり無料で拾ってきたものや捨てるものを売ってお金に変える。

 これも原理は同じだ。安く買って高く売る。安く作って高く売る。これが商売ということだ。誰でも商売を始められる時代なので、何もやっていない人は是非挑戦してみるといい、商売をするという難しさや、自分でお金を作り出すという基本的なことが学べるはずだ。アイデア次第ではそれだけで会社を辞められるかもしれない。

 給料以外に自分のビジネスを持つというのはとても大事なことだ。その意識こそが給与に依存した生活から脱却するための第一歩だからだ。
 自分でお金を作り出す、作り出そうといする意識こそが大事だ。

 それに副業をすることで会社からの給与以外の収入を得ることができるし、そのお金を投資に回すことができる。支出と収入のバランスを見直し、副業など他の収入源を持ち、生活費以外のお金を投資に回してみてほしい。
投資資金が用意できたら証券口座を開設して投資を始めてみよう。

安い時に買って高いときに売ればいいというルールは投資に関しても全く同じだ。
 簡単に聞こえるかもしれないが、この単純なルールが実は意外と難しい。それはやってみればすぐにわかる。

 初めてまずぶつかるのが、今が安いのか、高いのか、それすら判らないということだ。つまり知識も経験もない。そういう情報弱者を食い物にしている悪徳な業者も多いので、誰でも簡単に儲かるとか、確実に株価が上がるという言葉には絶対に乗らないほうがいい。

 初心者はまずアクティブファンドやインデックスファンドと言われる投資信託やETFに毎月積み立てていくのがいい。

アクティブファンドはプロが主要銘柄に分散投資してくれる仕組みになっているので全く知識がなくても優良な銘柄に毎月一定額を積み立てるだけで分散投資ができる。

インデックスファンドは株価などの指標に連動した運用を目指すもので、ニュースなどでよく聞く日経平均株価やダウ、S&P500などがそれにあたる。こちらも、その指数を構成している主要な銘柄に分散投資ができるのでオススメだ。


NISAや積立NISAといった一定額非課税で投資商品を買える制度もあるので、節税の制度もフル活用していってほしい。

ここでまず投資がどうやって利益を出すのかを覚えておく必要がある。投資で利益が出る仕組みは2つだ。

1つめはキャピタルゲインだ。
キャピタルゲインとは100万円で買った株が値上がりし150万円で売れた。利益が50万円でる。この利益がキャピタルゲインだ。

2つめはインカムゲイン
これは投資商品を持ち続けていることで受け取れる分配金のことだ。投資の実績に基づいて投資家に還元される利益のことをいう。

不動産投資で例えるなら、1000万円で買った家を1300万円で売った利益がキャピタルゲインで、売らずに賃貸として貸出し、家賃として利益をだすのがインカムゲインにあたる。

キャピタルゲインで利益を上げるにはそれなりの知識と経験が必要になってくる。リスクも高いがリターンも多く見込める。ベンチャー企業の株などは一夜にして数百倍、数千倍になる可能性もある。もちろん紙くず同然の値段になってしまうこともある。
多くの人が投資と聞いて想像するのはこちらのほうだと思う。

だが実際にはキャピタルゲインで利益を上げている投資家はほんの人握りのプロで、多くの一般投資家はインカムゲインで利益を得ている。

先ほども紹介したように、投資信託やETFの銘柄を買うだけで。プロの投資家に任せたり、株価と連動した主要な銘柄に分散的に投資したりできるので、知識や経験がなくても投資を始められる。
お金を増やす意識を持った人は、まず自分の支出と収入の内容を見直し、毎月少しでもいいから投資にお金を回してみてほしい。

はっきり言って貯金はお勧めしない。
現在のメガバンクの利率は0.001%だ。100万円預けていて1年で10円の利益がでる。そしてコンビニのATMで引き出すと100円の手数料をとられる、時間外だと200円だ。

投資信託やETFは好調な米国株のものであれば年率13%くらいのリターンは珍しくない。どっちに預けたほうがお金が増えるかは小学生でもわかるはずだ。100万円預けていれば単純計算だが13万円の利益がでることになる。10円と13万円だ、どっちがいいのかは聞くまでもないだろう。

しかし実際には投資は怖いと言って、銀行にお金をせっせと預けている人がほとんどだ。小まめに生活費を引き出して、そのたびに手数料を払っている。

これが知っている人と知らない人の差だ。お金を増やそうという意識がない人は、こういった情報に無頓着で知ろうともしない。知らないから当然会社の指定する銀行から給与を引き出し使うことしかしない。あとは100万円預けても10円しかリターンをくれない銀行に頑張って貯金をするくらいだろう。

ファイナンシャルインテリジェンスを高める。お金の知識を増やすというのはそういうことだ。知らなければお金を増やすチャンスや機会は目の前を通り過ぎていく。

貯金を投資に回すだけでお金を増やすチャンスが生まれる。もちろんコロナやリーマンショックなど誰も予想できないような出来事も起こるが、経済は必ず元に戻る。どんな困難にあっても、日本の経済も米国の経済も元に戻ってきた。

大事なのは暴落や急激な下落があった際に不安になって自分の持っている投資商品を安売りしないことだ。投資の神様と呼ばれているウォーレン・バフェットも、自分の信用した株を持ち続けることで世界一の投資家になった。

インカムゲインで生活に余裕ができて投資で得た利益でさらに投資をする余裕がでたらキャピタルゲインで利益を出してみるといい。キャピタルゲインで利益を上げてみよう、挑戦しようと思えたら、あなたはもう立派な投資家の仲間入りだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?