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自分のできることで人や地域と繋がってるだけ

僕の友達ソニアについて今日はかいてみたい。
インドはデリー出身の女性。インドの優秀な大学を出て日本に来日し、現在は日本を代表する急成長のベンチャー企業で新規事業の開発をしている。エンジニアリングもできるビジネスウーマン。

僕が間借りしているオフィスにソニアは毎日出社している。と言うか、僕の隣に座っている。

彼女には4才の息子がいて、僕の娘と同い年だ。そんなことから、今度週末に家族みんなで遊ぼうとなった。

すると、"外食するとお金かかるし、良かったらうちで食べようよ"と、家におよばれすることになった。
家は東京中心部から少し離れた所にある集合団地。
料理はもちろんホームメイドカレー。手作りのチャパティ、ナン、豆のカレー。

作ってくれた時の写真消えちゃったので、ソニアと一緒にデリーに行った時に食べたカレーw


最近でこそ日本語勉強して、聞き取れるようになっているが、家族三人で日本語が喋れない状況で、日本人だらけの集合団地に住み、いろんな不便やストレス、苦労も多いんだろうと容易に想像できた。
だけどそんなことを噯にも出さない、いつもとにかく元気なソニア。

家で色んなインドや日本のことについて語り合い、夕方少し前になった頃、”あっ、私そろそろ下に行かなくちゃ”という。 週末なのに何かあるの?と聞くと”英語を近所の子供たちに教えてるの”、と言う。

よくよく聞くと、
集合団地の下にある児童館のような場所に、地域の子供たちを集めて、英語を教えているんだとか。
もちろん報酬はない。

なぜそんなことしてるの?とストレートに聞く僕。
”えっ、なぜって?おかしい?
自分のできることで人や地域と繋がってるだけだよ”

愚問をした自分が少しだけ恥ずかしくなった。
まぁそれはそうなんだけど。

僕が言いたかったことは正確にはこうだ、異国の地で、日本人だらけの中で、日本語も喋れないのに、、毎日バリバリ仕事しながら、4才の子を愛情いっぱい育てていて、、時間的にも経済的にも余裕がある状態ではなさそうなのに、、  なんでそんなことさらっと言えちゃうんだろう。


もちろん僕もソニアがそんなことをしてると知らなかったし、
ソニアが働くベンチャーの社長も、自分が言うまで知らなかったみたい。

別に誰に言うわけでもなく、
誰かからの賞賛が欲しいわけでもなく、報酬があるわけでもなく、
ただ自分ができることで人や地域と繋がっているだけ

ことの大きい小さいではないし、インパクトとしてはそんな大きいわけではない。地域貢献しているから偉いとか、凄いとか、そんなことも言うつもりはない。

ただ、損得も抜きに自然体でそう言うソニアが僕にはただただ素敵に見えた。

ソニアは将来故郷であるデリーの空気汚染を解決すると意気込んでいる。
こないだ話した時は、
"インド政府の人たち全然取り合ってくれないの!"
と言っていた。
そんなツテもあるのかと思ったら、どうやらコールドコールやダイレクトメッセージをしてたらしい。
勢いがある。

僕は英語を教えたりできないし、こうやって地域の子供たちに何かするかしないかは分からないけど、単純にソニアのような活動をしている人を応援したいと思った。 僕が農家ならジャガイモ20個は毎月ソニアに送るのは間違いない。(美味しいナンやチャパティをまた作って欲しいから、と言うわけではない。いや、、少しそれもある。)


近所の公園で手を繋いで帰るソニアとソニアの息子と僕の娘


これからの時代、働き方改革もさることながら急速なテクノロジーの進化が進むと共に、僕らが自由に使える時間が益々増えるだろう。その時に自分が好きなことに夢中になったり、大切な人と時間を過ごしたり、地域や人に貢献するような時間ももっとできるだろう。そういった活動は必ずしも金銭的な価値、すなわちお金という価値に必ずしも換金できないかもしれないし、むしろ換金する必要すらないと思っている。こういった金銭的ではない価値を見える化することで、こういう人が違う誰かの共感を得て、信用がたまり、応援される仕組みが創れたら素敵だと思っている。

これが僕が今取り組んでいるテーマ。


ソニアが”西山さん何書いてるの?”と覗いてきたので、そろそろこの辺で。

金銭を介在させない新しい価値の共有、提供する仕組みを創っていきます。

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