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7つの習慣〜採用Ver〜②

少し間が空いてしまったが今回は前回の続き。
7つの習慣の第一の習慣「主体的であること」に関して。
前回書いた記事を参考までに載せておくので良ければどうぞ。
7つの習慣の入り口の概要として捉えていただければかなり分かりやすい。はずである。

改めて「主体的」とは

前回、「主体的であること」とはどういうことか、その概要について書いたが改めて。
要は「自分で自由に選択できる状況で、自ら進んでその選択をし、その選択をしたという自覚を持つ」というのが主体的であるということ。

僕が観た主体性

10年ぐらい前の出来事だが、あるインターン生のストーリーを紹介したい。
これを通して改めて主体的であるとはどういうことか、また、そうなるにはどうすればいいのか等、改めて考えさせられるものだろう。
実際僕が新卒の学生さんを受け入れる側になったときに毎年必ず思い出す出来事だ。

ここからは小説チック?に文章が続くので悪しからず。

当時、彼が大学4年生だった頃、
彼は既に内定が出ていた会社のインターン生としてその会社の飲食店の店舗で働いていた。
それはそれは楽しそうだった。なにせ彼は飲食店で働いた経験など全くなく、見ることやることがとても新鮮で毎日学ぶことが多かったし、何より一緒に働いている先輩や仲間に囲まれて仕事をすることに一番の喜びを感じていたと後に語っている。

そのままインターン期間が終わり、彼はそのままその店舗でアルバイトをすることに。
相変わらず楽しそうだった。
大学の単位も取り終え、残すは卒論という時期。
彼は要領が悪いほうではなかったので卒論もほぼ終わらせアルバイトに没頭していた。
もちろんその過程で苦しく辛い経験もしたが、仲間と楽しく働けていることに彼は喜びを感じ満足していた。

その年が明けるまでは。

年が明けしばらく経ったある日、彼はいつも通りアルバイトのためその店舗に到着した。
すると見たこともない2人の男性がいて何やら店長と話をしていた。
後になって分かったがどうやら新しい統括部長と新任の店長の2人だったらしい。

その2人との出会いで彼の幸せな日常は消え去る。
いや、新たな幸せの日々の始まり、としておこう。

変わったことが何点かある。
一つは彼がいたエリアの責任者がその統括部長に変わったこと。
もう一つは、新任の店長と彼がその店舗の責任者になったこと。
前任の店長は新規事業部へと異動となった。
もともとはその新任の店長がそのまま1人で店長になる予定だったが、
彼の頑張りが評価されたのか、異例の抜擢で店舗責任者不在という形で新たなスタートを切った。

何が彼をそこまで追い詰めたか。
それは、その2人の目標に対する執着だ。

前任の店長が目標を追っていなかったわけではない。
彼もその前任の店長から経営のいろはを叩き込まれていた。
ただ圧倒的に違った部分がある。
目標設定の高さとそれに対する執着だ。

シンプルに引いたらしい。
彼は別にそんな高い目標やそれに執着することを望んではいなかった。
そんな中180度方向転換をし、目標達成のためにすべてのことが動き出した。
彼も当初は嫌がっていたが次第にその2人に巻き込まれていき、そしてそれが新たな幸せへとつながっていった。
何が彼をそこまで掻き立てたのだろう。
これも後になって分かったことだが、その2人が「理想の大人に見えたから」らしい。

「ビジネスは戦争だ」
統括部長がよく言っていた言葉だ。

目標が上がれば当然やることが増える。
というよりかは、より工夫しないといけないし、いかに生産性を上げ、戦略を練り、それを実行して振り返りをしてまた次新しい施策を投下しなければならない。
そこにクリーンさなどない。敵だって増える。
いかに泥臭く、そしていかにもがいて苦しんで諦めないか。
その先にしか答えはない。

ビジネスにおいてそんな至極当たり前なことを彼は学生ながら思い知らされる日々になるのであった。

(中略)

彼がいよいよ大学を卒業するという3月、すなわち入社まで1か月に迫ったある日、彼は相棒(新任の店長になる予定だった1人)にある依頼をした。
まだ入社もしていない学生に社員アカウントを一時的に発行してもらい、
そのまま彼は全社メールにて、入社の挨拶と3月の売上目標宣言をしたのである。
まだ学生で社会人にもなったことがない彼がだ。

そうしてまた怒涛の3月が始まった。
ドラマが多すぎたので細かいストーリーはまた今度スピンオフとしてご紹介したい。

3月31日。最終日。
目標を達成したのは日付が変わった深夜3時頃だったか。
いくつもの試練を乗り越え、相棒をはじめみんなで目標を達成した。
諦めなければ奇跡が起こるなんてよく言ったものだと思っていたがそんなことも最終日起こった。

そして早朝、彼は涙を流しながら仲間と別れを告げ、
始発の新幹線で上京をし、そのまま入社式を迎えるのであった。

(中略)

お気づきかとは思うが、ここに登場する彼というのは、僕だ。

自慢話をする気は毛頭ない。
ただ、それまで何の目標もなく、日々何となく楽に暮らしていた僕が、できれば苦しいことは避けてきた僕が、多少のルール違反と知りつつ目標宣言までして、それに向かって一心不乱に駆け回ったのだ。

今だから言えるが、
僕の人生において初めてと言ってもいいぐらいの「主体性」がそこにはあった。

7つの習慣~採用Ver~と銘打っておきながらいつになったら採用の話になるのか。笑

次回はこの内容をもう少し深く違った角度から考察していく。
それこそ主体性を持つにはどうすればいいか、等だ。

大丈夫。
すべての出来事は繋がっているから。

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