同性婚について

同性婚については反対しているが、これはシステム上の問題だからである。

もう何年も前にフェミっぽい人と当時のTwitterで同性婚の議論をしたわけであるが、その人は女性の女性器は単にくっついているだけのもので本質ではない。だからこそ結婚に妊娠出産子育ては含まれないというわけである。結婚は単に人と人との結合であるから男と女でも男同士でも女同士でも結婚していいのだという主張だったわけである。

それって単なる同棲とどう違うのよと言ってもまあゼロ回答だったと思う。

子孫を作ることについては彼女たちにとっては無意味であるわけである。子供は女性が作りたくなったら作るものであって結婚とは関係ないのだ!という主張である。人工妊娠中絶も自由解禁すべき!という主張もされていたかもしれない。多分、その時は彼女たちは日本では中絶は規制されているから米国の宗教右派と同じと考えていたようである。今のようにリプロダクティブライツは女性だけのものなので男は生殖に関係するな!中絶には配偶者の男性の同意は不要にせよ!とまでは言っていなかったけれど、いや、日本は資格のある産婦人科の指定医師が許可すれば比較的簡単に中絶は実行できるということは彼女たちは知らなかったようである。

まあ、子供を育成しなければ絶滅するよね、ということを納得しなかったので、人間が今まで生き延びているのはそれまでの祖先が生命誕生から何十億年も子孫を育成してきたからなんだよ。だから帰納的に考えると子孫を育むことは生命の目的だよね、というと、当時、明治大学?明治学院大学かのセンセイ(ごめん、名前は忘れた)がドーキンスの「利己的な遺伝子」を引き合いに出して遺伝子のレプリケーションはランダムなのだから人類や生命には目的はないのだあワハハ!と論破にかかられたわけである。

そりゃ演繹的に考えると別に神様が産めよ増やせよ地に満てよと明示的に命令を下したというわけではないのである。無論、モーゼの頃は神様の声が聞こえたのだという宗教はあっていいが、歴史的にそれが真実であるという保証はない。

何十億年か前に最初の生命が発生した時にそんな神の命令があったかなんて誰にもわからないのである。けれども、地球上のすべての生命体が必死で子孫を作って次世代に自分たちの種を、遺伝子を繋いでゆこうとしているのは事実である。この競争に敗れた生物種は絶滅していっているわけである。これは今の所自ら子孫を作ることを拒否して絶滅した生物種を挙げることができないので否定はできないわけである。

まあその大センセイはそれ以上議論を深めることはせずワハハと言いながら去っていかれたわけである。(何しにきたんだかよくわからなかった)

そのフェミニストさんのお弟子さんというか崇拝者に自称女子高生だったかの人がいてしばしばダブルで同じ主張を押し付けてきたことがあったわけである。

で、そういう人ともいつしか疎遠になって何年かした頃たまたまその自称女子高生が自殺したという話が流れてきたわけである。もう関係性はなかったけれど、そのフェミニストさんのアカウントにお悔やみ申し上げますと送ったら「あんた誰よ」という返事が来ただけではあったけれども。

そこでの話では、その自称女子高生には片思いしている彼氏がいて、その彼氏に告白して振られて人生に絶望したという話だったのではないかと思う。まあ、この彼女がネットとリアルでどれほど乖離していたかはわからないのだけれど、「女性器は付いているだけ!子供を産み育てるなんて女性の本質ではない!」と叫んでいる人に付き合おうと言われても躊躇してしまうよなあとは思わないでもない。

そりゃ高校生だったらまだ恋愛なんて「おままごと」じゃないのという人もいるかもしれない。けれども男だって女性と付き合うとなったら、もしこいつと結婚したらどうなるだろうと考えるのはある程度は想定されるだろう。その時に子供なんて不要!リプロダクティブライツは女性の専権事項!と叫ぶ人についてはやっぱりちょっとヤバそうと考える男性が多いのもやむを得ないと思う。

なんでよ。女性の権利でしょ!男の権利なんてどうでもいいから女性の権利の確立のために男も一緒に立ち上がるべきでしょう!という意見にはどうしてもマカロニほうれん荘のきんどーちゃんのお見合いシーンが思い浮かぶわけである。きんどーちゃんの年齢設定は40歳であったので、落ち着かないきんどーちゃんもお見合いをして結婚して所帯を持ったら落ち着くんじゃないかと同年代の多分女権拡大運動の活動をしていたらしい女性とのお見合いをしたら二人で意気投合するという筋書きであったと思う。無論ギャグ漫画として成立しているわけである。(興味のある人は自分で調べてね)

同性婚については多分、反対はしていないのである。けれども、明らかにフェミニストの人たちが棍棒として同性婚を利用していたシーンには何度も出会っちゃているわけである。ニュージーランドの議員さんは「単に愛する二人が結びつくだけです。他には何も変わりません」と言ったが、日本では同性婚を棍棒にして男どもを叩きのめしたい人、社会を変えてマジョリティである男どもを消してしまいたい人たちが息を殺して今か今かと同性婚解禁を待ち構えているわけである。

夫婦別姓だってそれで他には何も変わりませんではなくて、家父長制粉砕、男を叩きのめして女性が男を奴隷として支配する男女平等、ジェンダー平等の社会にしましょう。と明らかに社会変革を目指しているわけである。

まあ、自分たちがフェミさんの棍棒になっていることを自覚していないか同じ目的を目指している人は「なんで?なんで?」とナイーブな表情をしているが、拙速な変化は致命的になりうるわけである。

彼女たちにしてみればお手本である韓国のように子供のいない社会を目指したいのだろうと思っている。マジョリティ男たちが叩きのめされて女性たちの支配下になり、邪魔な子供たちのいない未来の日本社会こそが彼女たちの目指すものであるかもしれない。けれども誰もが永遠の若さを持つなんてことはない。どの人も一年に一歳づつ歳をとってゆくのである。人間には「生老病死」の四苦があるとお釈迦さんは言ったそうだが、生を止めても老が消えるわけではない。誰もが年老いて若い時代に戻りたいと言ってもそれは無理なわけである。

せめて40歳で出産すればその子が20歳になる時に親は60歳である。もし卵子凍結で60歳の時に子供を産めば、その子が20歳になる時に親は80歳になるわけである。永遠の命はないので、まあ、今のフェミニストさんの考え方では血統はdiscontinueされることは大いに想定されるので持続不可能社会になってゆくということである。

同性婚を認める代わりに子供のいない持続不可能な社会を目指そうというフェミニストさんの主張に同意するのはちょっと無理なのである。

今般、日本の出生数が80万にを切って70万人台に落ち込んだことでそういう「結婚は単なる二人の結合!子供なんて関係ない!」と叫んでいた某先生がいきなり狼狽して「若者よ子供を作れ!」と騒いだことがあった。

いや、あなた方の主張を受け入れた日本社会が当然の反応をしているだけですが。そこは「そんなことではまだまだ韓国に追いつけないぞ!目標は韓国様を抜いて出生数ゼロだ!」と叫ぶ場面じゃないの?とつい皮肉を言いたくなってくるわけである。

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