お互いに利益を得られる関係性こそ重要である。

離婚後養育費の話は別居父は非親権者の分際でたった28%しか払いやがらない。男なら言われなくてもガンガン払え。それで男が餓死しても当局は一切関知しない!ちょっと食事をしないくらいで死ぬわけないでしょう。男なんだからドブ川の水でも飲んでその辺のゴミでも漁っていればいいじゃないですか。

それより女性の権利です。男に権利なんていらないので金だけ女性に払ったら男はあとはどうぞ死んでください。女性さえ幸せになればいいというのが男女公平でしょう。

こういうのが近年のフェミニズム運動である。

まあそういうと「そんなこと女性は一言も言っていない。男は当然女性の要求する額を支払う口座の金額であって欲しいだけで死ねとか一言も言っていない。」というわけである。

弁護士さんももう離婚女性のためには男の財産全部奪い取って(そこから自分の報酬が出てくる)と意気揚々と書いた後に流石に気がついて「い、いや、男が生きていける最小限のお金以外は残してですよ。それ以外は全部奪うってことですけれどね」と言ったりしていたわけである。

フローレンスの某先生が「男の養育費支払い率が低すぎる!」とどこかで書いた時にはもう男悪玉論が最高潮だったわけである。男を叩け!男が全部悪い!という叫びがネットの中をこだましていた時代である。で、その根拠となる養育費の支払い率は当時厚労省から出ていた全国ひとり親調査の調査結果であり、確かに20%前後の値だったわけである。けれども、そもそも論として協議離婚では養育費の取り決め自体行われていなかった。半分以上の離婚家庭では養育費の取り決め自体なかったので養育費の支払いがなかったというのが現状であった。もう一つは父子家庭である。父子家庭では統計上収入が母子家庭の倍近くあったので、母子家庭の貧困!という主張は大きかったのだが、よくみると、父子家庭で母親が養育費を支払っている率は3%しかなかったのである。

そのことを当時のツイッターで書いてみるともうほとんど無反応であった。母子家庭の貧困とか母子家庭に養育費を支払わない父親の悪について散々批判や非難を繰り返していた正義の人たちはピタッと声を上げなかったのである。わずかに一人、多分当時のツイフェミの人が言ってきたのは「男女の給与格差です!母親に養育費を支払えという前に男女の給与格差を是正するのが当然でしょう!」というものであった。

多分、その頃にシングルファーザーの会があって、今はシングルマザーの会と合流したと思うが、彼らは「シングルファーザーでは世帯収入がシングルマザーより高いと非難されていますが、シングルファーザーが高給を取れるのは例えば育児を祖父母などにアウトソーシングできる場合です。援助がなく仕事と育児の両立をしなければならないシングルファーザーは病気になったりして離職する事例も珍しくないのです。その場合、シングルファーザー家庭には寡婦手当は支給されませんから一気に貧困に陥ってしまうのです。」という主張がなされていたわけである。

つまり、シングルファーザー家庭ではもとより別居母親からの養育費などは当てにできないのでシングルファーザーが倒れたらそこで詰んでしまうという悲惨な状況はフェミニストたちからは無視されていた。その時に手を差し伸べたのは佐藤正久参議院議員であり、ツイッターかどこかで「寡婦手当を母子家庭にしか支給しないのはおかしい。シングルファーザー支援に頑張ります。」と力強く書いておられた記憶がある。でその後、程なくして寡婦という言葉がひとり親という言葉に置き換えられ、シングルファーザー家庭にも支援が行われるようになったはずである。

その後にシングルファーザー団体はシングルマザー団体と合併した。今はどうなっているのかはよくわからない。

そういう過程の一方で、母子家庭への別居父からの養育費支払い率は僅かずつであるが増加していった訳である。けれども、養育費を払わないと言って別居父を非難する人たちは別居母親(養育費を支払わない)については頑として口を閉ざし続けたし、別居母親からの支払い率は増えなかった。

令和3年の最新の調査からは全国ひとり親調査についてはこども家庭庁に移管したようだけれど、そのデータにおいても母子家庭においてもまだまだ取り決め率は半分以下である。父子家庭に至っては取り決め率は3割にも満たない訳である。

こういう現状を改善するためにはそりゃ離婚後の共同養育計画はどうしても必要になるだろう。仮に父親がDVしていたとして、養育費の支払いくらいは可能にすればいい訳である。面会や親子交流については虐待の程度によって決定すべきだろう。危険な面会を排除することは当然であるが、DVの訴えがあるからと言って悪い父親、男とは一律に面会禁止にするというのもやりすぎである。

無論、こういう高葛藤事案は多くないであろうからできるだけこども家庭庁か家庭裁判所の担当者などが子供の本当の気持ちを聞き出すシステムは是非構築していただきたいのである。しばしば「子供は母親と一心同体」と言いたがる人が現れるが、実際のところ、「忠誠葛藤」と呼ばれる状況は起こるわけで、現実に養育してくれている親(日本では母親が大多数を占める)の気分を損ねることを言ってしまうと密室である自宅で親からの虐待の対象になるかもしれないわけである。子供はそうならないように自己の本心を偽ってでも(母)親の気にいるようなことを言うしかないという事態に陥る訳である。

これは別に母親が悪いと言うわけでもない。離婚に至るプロセスではしばしば起こりうることであるが、そこで歩みを止めて母親だけが全て正しい。男、父親は人間として否定しようという考え方が不適切というだけである。

母親からの養育費が支払われないことについては、やはり、性役割分担としての家族を養う賃労働というのが厳然としてあるのだろう。そう書くとサヨクっぽい人から「今は共働きです。男が偉そうに家族を養っているなんていうな!」という書き捨ての反論が来たりするのだが、じゃあ生活費を夫婦で半分づつ出し合えばいいじゃないというと当然ながら「ふざけるな!男のくせに生活費くらいだせ!」という意見が飛んでくる。つまり女性は稼いでいないのである。もしくは自分の稼ぎは自分で使いたいのだ家族のためなどには使いたくないという強固な意志があるということであろう。

家制度反対!男は家族を養う賃労働に加えて家事育児介護のケア労働を一身に担え!ということであれば男は過労で死んでしまいますということになる。

フェミニストさんの主張は「女性を優遇するのが男女公平だ」というもので、少なくとも女性が男どもの負担を軽くするということは一切言っていないわけであり、もっと男が負担せよ。それを不服という奴はインセルである。キモい男は寄ってくんな!という叫びであるわけである。

男性の未婚率は令和3年の国勢調査で28%である。20代の男は7割が未婚である。多くの男は30代になってやむを得ず結婚しているというのが現状である。多くのフェミニストたちは女性こそが白馬の王子様を待つ身であって、下々の男どもは結婚したくてもできないインセルである。ザマアミロ!という気分だろうと思うのである。けれども実際は男たちこそが結婚から撤退していると言える。無論その中には収入が少ないために不本意ながら結婚できないインセルもいるかもしれない。けれども、結婚そのものに危険を感じて自主退却している人もいるだろう。いや金持ち男は結婚しているはずだ、というフェミさんもいるかもしれないが、残念ながら白馬の王子様は下々の女性は相手にしていないわけである。更に離婚男に対して養育費の強制徴収がはじまるようならば、バツイチ男達は資金を前妻の子に取られるために再婚できなくなる人が増える可能性がある。

皮肉なようだけれど、左派リベラル万歳、共産党バンザイ!男どもは死ね!フェミニスト達こそ優遇されるべき!とフェミさんや左派リベラルの意見を強制的に実行すると一番損するのはそういうフェミさんや左派リベラル女性ということになりかねないわけである。

家制度はないのだよ、男の家とかないですから夫婦別姓でお願いしますね!あ、生活費は当然男が全部出してください。男の性役割として当然でしょう。男女が平等に生活費を出すなんてふざけるな!男尊女卑だ!家事育児介護のケア労働は男の仕事です。女性が主婦ですからガンガンとダメ出ししますね。きちんと主婦の私が納得できるまでは徹夜でやってもらいますよ。当然でしょう。女性の同意がなければ性行為は禁止です。その時同意しても後で変わることがありますから同意なき性行為は犯罪ですよ。で、妊娠しても中絶は女性だけの権利です。リプロダクティブライツを知らないんですか?当然配偶者の同意なしに勝手に中絶しますから。男に文句を言うような権利は最初からないんですよ。当然生まれた子供の姓は女性の私の姓を継いでもらいます。あんたの姓なんて別にどうだっていいじゃないですか。生まれた子は私の子。あんたはただの種馬ですから。

こういうフェミニストの天国になって喜んで結婚しようという男は絶滅すると思うのである。これが結婚しなければ離婚もないということである。結婚しなければ女性はDV男にもモラハラ夫にも会わないのである。

フェミニストさんや共産党員が求めているのは白菜一個百万円の世界である。そりゃ売れたら大儲けできるだろうけれど、一個百万円の白菜を買う物好きはまずいないから返品された白菜を腐らせるだけで大損して終わるだけだろうと思う。売れずに腐ってしまった白菜くんにはご愁傷様と言うしかない。

まあ原始共産制の世界はアンパンマンの世界であるから、共産党なら白菜を無尽蔵に無料で売る方法を考案してもらいたいものである。アンパンマンの世界はお金がないので全ての物品がタダで貰えるらしい。そういう理想世界では夢物語のような話も議論する価値があるのかもしれない。残念ながら世知辛い現実世界、今の日本では無茶な値付けは笑われるだけである。売り手と買い手が共に利益だと感じられる値札をつけなければ単なる殿様商売というだけのことで終わる。

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