アセット_4

"いいアイデア"の正体。

ようこそ、Kaiの思考実験場へ…!
今日は、「いいアイデアの正体」についてお話します。

このページをご覧の皆さんなら、誰しも一度は「アイデアって言葉の意味、広すぎ…!」と感じたことがあるでしょう。

この思考実験場では、アイデアという言葉を「問題を解決するための"具体的な方法"のこと」だと定義しています。

逆に言うと、立てられた問に対する"具体的な解決策"が提示できれば、それらはすべてアイデアと呼べます。

え。でも…と思ったあなた。
あなたの感覚は大正解です⭕


そう。ひとくちにアイデアといってもアイデアには、良いアイデア悪いアイデアがありますよね。

人は悪いアイデアではなく、常に良いアイデアを出したいと願うもの。

では、両者の違いはどこにあるのでしょうか…?
さぁ、「いいアイデアの正体」を探るために実験してみましょう…!

✐ POINT
〜アイデアには良いアイデアと悪いアイデアがあるらしい〜

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STEP1. 実験〜やってみよう!〜

次の問について、具体的な解決策を思いつく限り書き出してみましょう。(制限時間3分)

Q. 満員電車に乗らずに会社に行くには?

※ 全然アイデアが出ない!または考えてる時間がない!という方はこちらのサンプルを参考にしてください。

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STEP2. 観察

次に、いま出たアイデアを眺めてみてください。

あなたにとって、どのアイデアが「良いアイデア」でどのアイデアが「悪いアイデア」でしょう?また、それはなぜですか?

✐ POINT
「好きなアイデア」ではなく、「良いアイデア」を選ぶこと!



そんなもんわかるかぁああああっ(ノ`Д´)ノ彡┻━┻
と思った方は大正解⭕

このまま考察1に進んでください。

「良いか悪いか判断できたけど?」って方は、
説教部屋でお待ちしています。

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STEP3. 考察1. アイデアの評価には基準が必要である

アイデアは出せたものの、良い/悪いの判断ができなかった方へ。
具体的な解決策が提示されたにもかかわらず、良し悪しがわからない、とはいったいどういうことでしょうか…?

学校のテストに採点基準があるように、アイデアにもそれ自身を評価するための基準…つまり前提が必要です。

例えば下記のアイデアの中で、

Q. 満員電車に乗らずに会社に行くには?
A. 通勤時間をずらす/ B. 歩いていく/ C. 職場の近くに住む/ D. リモートワークOKの会社に転職/E. 自家用ジェットで出社する/ F. 影武者に行かせる / G. 会社にいかない / H. 満員電車に乗らなくても良い社会にする

「実現可能性の高いものをよいアイデアとする」という前提があれば、AやCの評価が高くなるでしょうし、「意外性の高いものをよいアイデアとする」という前提があれば、EやFの評価が高くなるでしょう。

そう。アイデア単体では、アイデアの良し悪しを決めることはできません。

✐ POINT
アイデアの良し悪しを決めるのは、
アイデアそのものではなく前提なのである

…ということが、おわかり頂けたでしょうか?

説教部屋

アイデアの良し悪しが判断できてしまった!という方へ。
判断する際、自分の評価軸で判断しちゃいませんでしたか?

100歩譲って、独りでアイデア出しする際はそれでもOKです。
インスピレーションが大切な時もあります。

それでも、「なんとなく」で決めてしまったものって、後々人からの理解が得られにくくて苦労することが多いです。後付でも構わないので、「評価軸」を言語化することをおすすめします。

そして、人と一緒にアイデア出しする際は、このやり方は絶対NGです。意見が割れて、トラブルの元。

ぜひ一度、「どういうアイデアをよしとするか」の前提を話し合う時間を設けてみてください。

アイデア出しのしやすさや「良いアイデア」が出る確率が、ぐっと上がるはずですよ👍

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STEP4. 考察2. 良いアイデアは、スコープ内に収まっていなければならない

さて、先程のサンプルアイデアをもう一度見てみましょう。なんかモヤっとする…と思ったものはありませんでしたか?

Q. 満員電車に乗らずに会社に行くには?
A. 通勤時間をずらす/ B. 歩いていく/ C. 職場の近くに住む/ D. リモートワークOKの会社に転職/E. 自家用ジェットで出社する/ F. 影武者に行かせる / G. 会社にいかない / H. 満員電車に乗らなくても良い社会にする

例えば、DやFやG。これは、「会社に行った」と言えるでしょうか?
この問が仮に、「満員電車に乗らずに仕事をするには?」だったら、ギリギリOKかもしれませんが、この場合、厳密には問に沿った答えとは言えません。そのため、アイデアはアイデアでもバッドアイデアだと言えます。

こういったアイデアが頻出する場合は、そもそも問の立て方自体に問題があるケースが多いのですが、そのお話はまた別の機会に。

なにはともあれ、「良いアイデア」であるためには、問のスコープ内に収まっていなければならない、ということを覚えておいてください。

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STEP5.考察3. 良いアイデアは、適切な抽象度でなければならない

さきほどのサンプルアイデアの中に、1つだけ抽象度の異なるものがあったのに気付きましたか?

そう。これです。

H. 満員電車に乗らなくても良い社会にする

これが間違いとはいいません。でも、もしこれがアイデア出しの現場で誰かが出した答えなら、(う…ん。だからその具体的な方法は!?)って思いませんか?

実はこれは現場ではよくある話で、「どの程度の粒度のアイデアが求められているのか?」は、言語化されず暗黙の了解として放置されがち。

ですが、実はこの抽象度もアイデアの良し悪しに大きく関わっているということがこれでおわかりいただけたのではないでしょうか。

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結論

以下が、このnoteの結論。"いいアイデアの正体"です。

アイデアとは、問題を解決するための"具体的な方法"のことである。
※アイデアの良し悪しを判断するには、そのための前提が必要である。
いいアイデアとは、アイデアの中でも下記要件を満たすものをいう。
・目指すスコープ内のアイデアであること
・適切な粒度(抽象度)であること

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➢ WHAT'S NEXT?

いいアイデアを生むスコープはどう決める?
いいアイデアを生むのに適切な抽象度とは?


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書き手:あそび屋Kai

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