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【百万回生きたネコ】

今日は2月22日!猫の日ということで『百万回生きたねこ』を紹介していきます。

名前を聞いたことがある。という人や、小さい時に読んだという人は少なくないはずです。大人になったら、もう一度読んでほしい絵本です。




あらすじ

主人公の猫は百万年生きたねこでした。立派なねこでいつも誰かに飼われていていました。

王様のねこで、船乗りのねこで、他にも泥棒のねこで、老婆のねこでした。ねこが亡くなると、百万人の人が泣いたのです。ねこは一度も泣いたことがありませんでした。

そんななかで一匹の白猫と出会いまあす。ねこはほかのメスねこ達が喜ぶような自慢話をしますが、白猫は違いました。その白猫に惹かれて一緒に居るようになります。
いつしか自慢話はなくなり、子供もできました。でもある日に白猫が冷たくなってしまっていたのです。それを見たねこは百万回泣きました。百万回泣いた後ねこは、白猫と寄り添うようにもう二度と生き返ることはありませんでした。


感想

幼少期この絵本を読んで、言葉にできない悲しさに襲われたことがありました。話の深い内容は理解できなかったけれども、ねこが可哀そうで仕方がなかったのです。

でも今読み返すと、なぜその悲しさに襲われたのかはっきりとわかります。百万回も生き返って、何人もの人に飼われていたのに、ねこは愛を押し付けられてばかりだった。でも白猫と出会い愛情を知り、白猫への愛を自覚するようになった。

生死観をうまく表現している作品でもあると思いました。



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