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間違いなくすてき。私の名久井直子さんコレクション2

前回の続き。
残りの2冊を紹介。どちらもすてき。棺桶に持っていきたい本だ。

3冊目「波うちぎわのシアン」
元々娘が読書感想文用に購入した者で、作者も装丁も全く気にしない彼女が、なんとなく選で、珍しく手元に残したいと言った本。

家族共用の書架においてあったのだが、装丁画が綺麗だったので目に留まり、感想を聞いてみると「読んで、ええ話やから。」と嬉しそうに話してくる。そして、読んでみる。
ええ話やったわぁ。本当に。
これは装丁と内容はとても近いイメージに感じた。優しくてファンタジーの匂いもあって、優しくてすてきな本。
そして斉藤倫さんの作品であることにもかなり驚く。それは次の本を読んで偶然彼女を好きになっていたから。

4冊目「ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集」
これは私が欲しくて買った本。一時期詩集を読んでみたいと思って、前回に出した谷川さんとかチャレンジしたけど、どうしても「詩を読む自分が嘘くさい」と居心地が悪くて解決できる方法を探していた。この本が、子供向けの詩の手引き書みたいなものと書評で読んで(だと記憶する)手に入れた。

ところどころで出てくる詩も、へへーとかふーんとかあんまりかしこまらずに興味をもてたことに加え、イラストが高野文子さん!栄養価の高い卵の黄身の色のような綺麗な黄色と、青い扉のイラストがシンプルでおしゃれ。帯の草色も効いてて素敵!
文も絵も自然な装いをしている様子に感じてしまう本だ。本当にずっと仕事の机から見える位置に置いてあるくらい好きな本として数年大事にしていた。

そして、最近、後から気づいたら装丁が名久井様だったという事実。ふとした時にカバーが外れ、手の込んだ本体の表紙を見てもしやと気づいたのだ。

そう、名久井様の本はカバーを外すともう一度楽しめる。
さりげない見返しの紙や、中表紙のクラフト片艶の紙とか本当に小さな所のおしゃれの気配りが満載だ。和服で言うと、半襟の合わせ方がおしゃれな人みたいだ。そう、もうきっとおしゃれ泥棒なのだ。

と言うことで、私の名久井様コレクションをご紹介しました。
今日も書架に並んでいる4冊をチラリと見て、少しニンマリする日常を過ごしています。

滑るタブレットで頑張って描いた解説。

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