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記憶が色褪せるからこそ

昨日に引き続き、ほぼ日手帳のメモがよかったから引用して感じたことを綴っていきます。

忘れるということについて。

記憶が色褪せるからこそ、僕らは時間は前に進むんですよ。
すべての記憶が鮮明だったら、その記憶が5日前のことか、1ヶ月前のことかがわからなくなってしまう。僕らは生きていくうえで、心の中で時間を効率よく進めなくてはいけないから、「記憶を忘れる」という曲芸のような仕組みをわざわざ手間暇かけて脳に用意にているんですね。

池谷裕二さんが『「書く」が私たちにもたらしたもの。』の中で

人生のなかで、この瞬間をずっと味わっていたというひとときがある。

例えば屋久島の大自然のなかにひたっているときとか。

大切な人と過ごしている時間もそうだ。

話したり体験したことを惜しく思うこともあるから、忘れるということは、以前ネガティブな意味合いで捉えていた。

ただ、記憶が色褪せるからこそ、時間は前に進むというのもそうだなと思う。

すべてを同じような鮮明さだと、わからなくなってしまうから惜しいけど手放していく。

だけど、色褪せるだけで、完全に忘れたわけではない。

ふとしたキッカケでまた出会える日がある。

それが命日かもしれないし、ふと思い出話をしたときかもしれない。

書くという行為は、それでも忘れたくないものを残すための営みなのかもしれないとも思った。

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