「好き」は尊い
好きこそものの上手なれ
好きなものは熱心に努力するので、上達が早いとのことを表すことわざです。
私の長男は野球にはまっています。といっても、世間のような野球小僧ではないです。軟式球すらさわったことない、にわかです。というか実を言うと、軟式球っぽいものは買いましたが、ほとんど触らせていません。
それは、野球が好きということを崩さないためです。
親の立場としては、野球が好きならばもっともっと上手になってほしいと思います。その中で諦めないこととか、礼儀とか、仲間意識とかを学んで欲しいからです。
だから野球教室に通うかどうかを考えた時期もありました。というか、入って欲しいなって思ってました。
だけどですね・・・。よくよく考えてみると、別に好きだけでいいんだなって思うようになりました。何か好きなことがあるってそれだけですばらしいことなんだなって思いませんか?
好きなら上手くなりたいはずだ!と思い込んでました。それが本当に好きと言うことだ!みたいに。こうして文にすると、変だと気付くのですが、意外と文にするまでは気付かないもんです。
野球は好きなだけで良い。そう考え始めてからは、もう野球教室や軟式球の話はしないようになりました。するとどうでしょう。息子からそれらの話題は出てくることなく、応援歌を覚えたり、テレビ中継を見たり、やわらかい綿ボールをプラスチックバットで打ったりと、とても楽しそうに野球と関わっています。
野球にたくさん関わることで、応援で声は出すし、テレビ中継を見るために宿題も早めに終わらせるし、綿ボールで守備練習や投球練習など運動もします。
好きだけでいい。それでいいじゃないですか。だから下手の横好きっていう言葉があるんですよ。うん、そうだ。軟式球を触りたいって言ったら触らせればいいじゃないですか。上手になりたくなったときに、しっかりとサポートしたいと思います。
自発的な活動
先日、発達障害をもつ次男の巡回指導がありました。これは保育園での様子を専門の先生に見ていただき、それについて相談ができるというものです。お話好きでいろいろ教えてくださる先生で、20分だけの予定でしたが、結果1時間10分という長時間お話を伺えました。同席してくださった、担任の先生と園長先生は大丈夫だったのかな笑
その相談の中で先生から「おうちではどんな遊びをしていますか」と聞かれました。いろいろな場で似たような質問されます。私はいつものように笑、「トミカで遊んでいます。」と答えます。
しかし、その先生はそれで終わりませんでした。
「道路はありますか」と聞くのです。
はい?道路?想定外の返しで一瞬止まりましたが、私だって話すのを仕事にしてきた人間。負けるわけにはいきません笑
「本人の頭の中にはあるかもしれませんが、目に見える形ではありません。」と分かった風に答えると、先生から驚きの説明がなされるのです。(長いので覚悟してください)
「自発的な活動から、その子の理解度が読み取れることがあります。車は道路を走るもの。ですから、道路があり、その上を車が走っていると社会のルールの存在を理解できていると考えられます。信号や横断歩道が出てくると社会的な経験とその子の内的な世界がリンクすることとなり、理解ができていると考えられます。」
私の感想(なるほどなるほど。ほんまかいなと思う面もありますが、おっしゃっていることは分かります。)
「分かりやすいのはプラレールです。はじめは電車が一両。線路がでてくると先ほどの道路と同じで、ルールが存在するということがわかっている。その線路をどうつなぐかも非常に重要です。あちこちにいっている場合は日常があちこちしていて、刺激が多すぎるということ。方向が同じのが続き、円のようになったとき日常が繰り返されるということがわかったということ。先が見通せていると同義です。
そのうち、駅が出てきます。これは安心基地です。先生や親御さんなど困ったときに行けばなんとかなると思う存在ができた証拠です。プラレールで遊んでいるとき、止まることが多ければ、ちょっと疲れているサインかもしれません。
私の感想(おいおい。必ず次男は駅で留まるぞ!?いつも疲れているってことなのか?笑)
他の友達の存在がはっきりしてくると、車両が増えます。反対方向で置く場合はお友達とのトラブルが気になっていることでしょう。そうなると線路を二股に分けるか複線にするかの対応をすると対応策がわかったということです。また、同じ方向にしたのなら友好的な関わりを求めているということです。
今のはあくまでも例ですが、子どもが自発的に行う行動には、その子の内面が表れることがあります。その認識をもって注意深く子どもを見ると、いろいろなヒントが隠れていますよ。ぜひおうちでもお子さんの遊ぶ姿を見てください」
私の感想(おおおおおおおお、なんかこじつけっぽくも占いっぽくもあるけど笑、なんか分かる!!!)
どうでしょう。みなさんはどう感じましたか?
今まで子どもが自発的に遊んでいるときは、休憩時間だと思っていた私。そこにメッセージが隠されているとは思いませんでした。
自発的にする行動は、そのものに興味があるだけだと思いがちです。
長男は野球。次男はトミカ。
でももう一歩深く考えてみると、どんな設定でどんな風に遊んでいるかも大切な気がします。
野球のどんな場面が好きか。長男はピッチャーでスライダーを投げるのが好きです。これは正面からぶつかるよりもちょっと相手をかわす感じが好きなのかも知れません。
トミカのどんな場面をするか。救急車や消防車を使って、事件現場によく急行しています。これは何かを解決する感じが好きなのかも知れません。
同じ行動でも何を読みとるか。そこがプロの力かも知れません。
教育のプロは、子どもの様子や行動から多くのことを読み取ります。読み取るためにまず見方をもって観察です。
親のプロになるために、子どもの普段の様子から様々な事柄を読み取り、環境整備や声掛けをしたいと思います。それと同時に自発的な活動ができる時間的余裕と声掛けをしなくてもよい心の余裕をもたなきゃです。
ただ、親の頭で作り上げた妄想にだけはならないようにしなきゃですね笑。思い込みほど嫌われるものはなさそうですので笑
好きって尊い
最後までお読みいただきありがとうございました。何かの参考になれば幸いです。素敵な一日をお過ごしください。
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