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「OPTION B」はじめに読書感想文。

BGM。


4月はこの本を読む。今回は章ごとに感想文書きながら考えを進めてみようかな。

本との出会い。

友達のバーで、【となりで本読む人】というレンタル活動をしている うみくんと出会い、死について語っていたら(良い子は初対面で死を語らない)この本を話題に挙げてくれたので、読書にわかの僕は「本読む人」のオススメを読まない手はないなと思った次第。

どんな本?

著者自身が、夫の死とどう向き合い乗り越えていくかを、友人であり心理学者の共著者と共に考えたもの。

ずっと夫と幸せに過ごす「オプションA」はもう失われてしまったので「オプションB」

闇はいつか必ず明ける。

そうは言うけども「そんなはずはない」というほどの悲嘆。

「悲しみ方や問題への向き合い方に」「答えはない」「学び続けている」と筆者は語る。

はじめに

デーブに最後にかけた言葉は、「眠くてたまらない」だった。

という書き出しから始まる「はじめに」は、その死の場面が、心の動きとともにありありと描写されているので、閲覧注意。

時の流れは遅くなった。

「残りの人生が始まった。覚悟のなかった人生」「心は彼が横たわっていた床にあった」と筆者は悲しみを表現する。

そんな悲しみの中でも、朝はパンを焼き珈琲を淹れることなどは「そうするしかない」

「考えるべきは次にどうするか」であり、私達は「立ち向かうしかない」


ここまでが「はじめに」のだいたいの要約。さてそれでは、正解のないオプションBについて、現時点の僕がこの本を読む前にどう考えているかについて記しておこう。そう思ってnoteを開いた。

現時点の僕のオプションB

僕は「死」が好きだ。

死があるから生は輝く、苦があるから楽がある。孤独があるから…と書きかけて「孤独」の対義語わからん、となり、話は脱線する。

孤独の対義語は?

ググってみるとトップに出るのは、宇多田ヒカルさんが昔そんな問いを投げて話題になってたこと。対義語は「無知」かもね、で話は落ち着いている。

僕は上の項で対義語を「友愛」と書きかけたが、しっくり来ない。「無知」もうまいこと言ってる気がするが良くわからない。

考えているうちに「孤独感」なら分かる!対義語は「一体感」じゃね?となり、ならば「孤独」の対義語は「一体」か。よし!

…え?けっきょく「一」なの?ハハ、それじゃあ孤独が大きくなっただけじゃない?となって考えるのを辞めた。

話を戻そう。

苦があるから楽がある。孤独があるから一体を感じたときに幸せになれる。

つまり「苦がある」ことは幸せなこと。

「死」それも、たいせつな人の死は、そりゃ苦しい。でもみんな死ぬ。それは仕方のないこと。

苦が来たら「苦がきたな〜」と迎え、しっかり味わう。涙がでるなら流れるままにする。

胸が痛いならその痛みこそ、あの人の生。あの人がそこにいてくれた。今、ここにいる。

その痛みすら、いつしか和らいでいく。人は二度死ぬ。死んだとき、忘れ去られたとき。

だったらせめて僕が生きてるあいだは、あの人のことを語ろう。あの人を想おう。

これが現時点の僕のオプションB。

人は、出会う前から別れが確定している。

そのことを僕はさいきん、うっすらと諦めつけられたような気がする。

ほんとうに?なんで?ってそりゃ

48歳独身、孤独部屋おじさんやってりゃそうなるw


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