引っ掻くように

久々に鬱屈とした気持ちでいる。
元から明るい性格ではないんだけれど、最近は普段一緒に過ごしている会社の人が明るい人ばかりで、つられて毎日を笑って過ごしていたから、ついつい変われたような気持ちになっていた。

変わっているわけがない、わたしは生まれた時からネガティブで神経質だし、今だってこれからだってそういう性格だ。
最近明るかったのがイレギュラーなだけなんだ、忘れていた。

「みじめ」とか、「うらやましい」とか、いろいろこの気持ちに当てはまる言葉を考えていて、結局のところわたしは「悲しい」のだと思った。

何が「悲しい」のかというと、わたしがまだ新卒2年目であることがだ。
新卒2年目って書いてみたけど、そんな言葉あるんだろうか、まあいい、とにかく年齢の割に、会社員としての経験が短いことが悲しいのだ。

大学院に進んだことも、そこでメンタルの調子を崩したことも、修士を出るまでに普通の倍くらいの時間が掛かったことも、否定するつもりはない。
それはそれで楽しかったし、得るものもたくさんあった。
それ以外の人生はわたしには無かった、それはわかっている。

だけどわたしが会社の同期よりも年上で、同じ年齢の人はといえば、もう人によってはそれなりの役職に就いているのは事実だ。

ひょっとしたらわたしよりも年下の人でさえ、わたしでは敵わないような場所にいる。
年齢で人を測るのはよくないけれど、とにかくたまに、むしょうにそれが悲しくなる。
経験の差が埋まることは永遠にない。
わたしが今2年目で、あの人が5年目なら、わたしが5年目の時にその人は8年目だ。
追いつくことも追い越すことも絶対にできない。
そういうものなんだと諦めて、受け入れるしかないということが、どうにもやるせない時がある。

今もちょうど、そんな気分だ。
リモートワークなのをいいことに、noteを開いて書きなぐっている。

何かができないとか、わからないとかは、努力によって補うことができる。
だけど経験だけは努力で増やせない。
いくらがんばったところで1年分の経験は1年が経たないと身につけることができない。
そんなの当たり前で、普段は「まあしょうがないや」と思えるのに、今はどうしても受け入れることができない。
もし学部で就職していたら、大学院でメンタルの調子を崩さなかったらと、自分のことも自分を支えてくれた人のことも否定するようなことを考えてしまう。

そんなこと、ほんとうは思いたくない。
自分の人生が好きだという気持ちのまま、これが自分なんだと思っていたい。

それなのに、悲しさが止まらなくて泣きそうなのはなんでだ。
やっぱり心のどこかで、わたしはわたしのことがきらいなんじゃないか。
自分なんかだめなのだと、どうせ何をやってもうまくはいかないのだと、いじけた気持ちでいたいのではないか。

そんなことしたって、わたしはわたしをしあわせにしてあげられないよ。
自分が自分にそっぽを向いたままじゃ、よくないよ。

言い聞かせようとする声とはうらはらに、心がどんどん暗い方へ向かっていく。
ああ、どうしたらいいんだろう。

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。