電車内で大声を出す男性。
「ふざけんじゃねえよ！」

男性が下車すると周りの人が言う。
「なんなのあの人。大声でキレていい迷惑。」

たしかにそう。
仕事終わり。疲れてる空気、早く帰りたい気持ちでいっぱいのところに大声。

驚きと恐怖、苛立ちが芽生えるのは
当然だ。

でも、ここで考えたいのは
なぜこの男性はキレたのか。ということ。

車内で何かあったのかもしない。
会社で嫌なことがあったのかもしれない。
奥さんと喧嘩したのかもしれない。
キレやすい持病があるのかもしれない。
最愛の息子を亡くしたのかもしれない。

大声を出した理由はいくらでも考えられる。

きっと、なにかあったはず。
人の行動には理由があるから。

もし、最愛の息子が亡くなったことを
思い出して「ふざけんじゃねえよ」と
言っているのだとしたら。

きっと周囲の考え方は違っただろう。

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人の背景を読むというのは
どれだけその人の言動の裏にある
エピソードを作れるか

というところにある。

一見、なんでこの人はこんなことをするんだろうと思うことがある。

でも、「もしかしたら大変だったかも、苦しかったのかも」

そう考えられるだけで見方は変わる。

人に優しくなれる。

一見悪く見えるあの人も
きっとどこかで何かの傷を負っているのだろう。