私の仕事観

昔、私のクライアントで、年に1回会報誌を数万冊発送している方がいました。

発送にあたっては、Y社のメール便を使っていました。1冊の輸送費は140円くらいだったと思います。一方、郵便をつかうとたしか200円。

なので、まず数万冊の会報誌をY社で出します。すると、2%ぐらいの比率で宛先不明で戻ってきます。

その宛先不明のものを今度は郵便局に持っていく。なぜなら転居届はY社には出さなくとも、郵便局には出すので。

これでは、郵便局はタリフの200円で、すべての封筒に対して2度手間するわけです。まずは、引っ越してしまったところに配達、それを持ち帰り新居に転送配達。

しかもその会報誌はドイツの高級外車のオーナー向けのもので、それの販売に関わっている人たちは、60円くらいなんか鼻くそ以下です。

世の中といかビジネスとはそんなもんですね。
無料で新居に転送配達というのは必要な顧客サービスなんだろうか。もう25年もこのことをずっと思いながら仕事をしております。

最近、この25年前の郵便局の局長をやっておりまして・・・・・
まあ、こんなことを「お客様は神様」だといって無料でやっている会社、それを当たり前に要求する顧客、これがなんというか今の日本社会の体たらくなんだと私は思います。

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