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箱根駅伝とマラソンの違い:新説!?

多分指摘はないor少ないはず。駅伝:特に箱根駅伝:が、マラソン:特に世界:で勝負する為に阻害要因として挙げられることは多いでしょう。

しかし、箱根駅伝の区間上位者は大抵個人のハーフでも3分/1kmを切ってきます。そのままマラソンを走ると2時間6分35程度になり、現状の日本歴代に確実に入るスピード(を最後まで維持出来れば)は持っていることになる。(絶対的なスピード。26分台などを出す事にとっては阻害要因もある)

大抵の箱根ランナーはサブテン:2時間10分を切るベースを備えていると思います。なので、箱根駅伝がスピードについての阻害要因とは、幾らかはあっても100%の要因ではないと思われる。

ただ箱根駅伝とマラソン。決定的に違うのは監督車の存在。

駅伝、マラソンは孤独とは言え、箱根駅伝は監督車が後ろに居てランナーを勇気づけるし、選手も頑張ることが出来る。そんな状況にあると思う。

マラソンはずっと個人で戦うとはいえ、途中までは見知った相手も居て
そこまで「孤独」ではない。が、後半に差し掛かると仲間がライバルに
一人旅になると自分で「孤独な戦い」を強いられることになる。

競り合いや前後が見えているうちは「孤独」でも、相手の存在を感じているのでまだましだと思うが、前後が全く見えないと厳しい。そういった時に孤独で戦う強さを、養成出来てきているかも勝因敗因を分かつ分岐点と成り得る。

このあたりがマラソンと箱根駅伝の決定的な違いと言えるでしょう。箱根駅伝予選会であれ、個人とはいっても、チーム戦をやっていますし、サポートが多く居て、応援も物凄く多い。頑張り切れる要素が多くあります。

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タイムトライアルのような感じで100人程度の選手が一堂に集まり、タイムアタックすれば「孤独」が生まれにくく、サブテンくらいは大量に誕生するかもしれない。(企画イメージ:ブレイク"サブテン")
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たとえ箱根駅伝で活躍できたとしても孤独な戦いに強いかどうかは解らない。逆に上述した箱根ランナーのほとんどがキロ3分を切る。だから、上位で活躍出来なくても孤独な中でも戦えるそんな力を持っている選手たちがスムーズにマラソンに移行できる。かもしれない。

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もちろん、現状のままで世界のトップ:ブレイク2や2時間2分3分台:で勝負できる選手は極わずかかもしれない。ハーフを60分切ることが不可欠。大学生、社会人と接続し、創造していく必要はあるでしょう。
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もし自分に孤独の中で戦う力が不足していると思うなら着実に養う期間
取り組みをしていきたい。ただ、短絡的に「走り込めば」養えるものでもないだろう。「孤独」な中にも種類があると思うし、マラソン後半のキツさを感じる「メンタル」にもそれぞれの種類があると思う。あくまで個別の課題だろうと。

人によっては「距離への不安解消」に超ロングや走り込み、40kmの反復が必要な場合もあるだろう。ハーフまでの余裕度がない為に「不安」が生じるならスピードを。他にも、動きや調整方法やレース勘や経験など、幾らでも列挙していける。(「質量議論」も個別問題で総論では語り切れないと思う)

このあたりは外野には全く解らないし、「見えてこない」部分なので(可視化出来る仕組みが出来てくれば別だが)、現状では現場で解決していく必要がある。(もちろん、協力/支援なども必要)


結び

箱根駅伝があるからこその恩恵は幾らでもあるし監督車があってこそ面白い部分はある。選手/才能発掘の場でもあるし、競技/練習環境、資金なども多くあった方がいい。価値を高めるチャンスの場でもある。

だから、不要では全くないし、他に議論すべき余地は幾らでもあると思う。本稿もあくまで仮説で、神屋的見立てに過ぎない。参考になれば良いな、と思う。必要なのはしっかり考え抜き、徹底的に洗い出し、解決方法を模索していくこと。「犯人探し」より考えることは幾らでもあると思う。

「本当に」何が不足しているかを徹底的に分析することが欲しいし、共有されたいものですね。

願いは、世界トップのマラソン選手がどんどん日本からも出てくること。世界各地のマラソンやトラックで活躍すること。そうして、国内も盛り上がり、マラソン、駅伝ももっともっとハイレベル&人気上昇、参加者も増え、一般的なものへとどんどん繋がっていって欲しいと思います。


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