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『Hanu Man』で極上のインド映画鑑賞体験をしてきた。

2024年1月12日にインドで公開され、大ヒットしている『Hanu Man』(2024)を鑑賞してきた。
本国での大ヒットに応え、Indoeiga Japan主催で1月19日~ ヒューマックスシネマズ池袋、川口スキップシティで上映が行われている。

制作はテルグ語映画(トリウッド)のスタッフたちによって行われているが、ヒンディー語、タミル語など多言語で吹き替えられ、インド全土で公開されている、所謂"Pan-Indian film”というやつだ。
(Pan-Indian filmについては、Filmsaagarのこちらをチェック)

『Hanu Man』のストーリーも語りたいところではあるが、日本語字幕での公開がされていないし、今回は鑑賞体験について語らせてもらう。

私にとって、本作が映画館で観る、初めての英語字幕インド映画作品であった。チケットを取ったはいいものの、映画館に向かう途中も音声はテルグ語で英語字幕だし、作品の内容についていけるのか不安で仕方がなかった。

しかし、そんなことを思っていたのも束の間。
映画館のエレベーターから降りると、目の前にはリトル・インディア🇮🇳が広がっていた。(ここは西葛西か??)

どの言語かは不明だが、日本語ではない言語が映画館のロビーに響き渡っていた。日曜日の昼ということもあり、家族で来ている人が多く、子供もたくさんいた。
入場時間になり、シアターに入ると8割型がインド人であった。

いつもと違う!在日インド人向け映画上映。

いつもの映画館での鑑賞といえば、本編上映前にさまざまな映画の予告編が流れる。しかし、在日インド人に向けた映画上映は異なるのだ。

予告編は一切無く、上映予定時刻までスクリーンには何も映っていないおらず、上映時間になって流れたのは、映画泥棒と映倫からの案内のみであった。
それが終わると何の前起きもなく、本編の上映が始まる。

また、日本で公開されるインド映画では確保することが難しいインターミッションもしっかり確保されていた。10分間くらいあったので、皆トイレに行ったり、ポップコーンを買ったりしていた。

インドに来たような映画館体験

上映中、俳優の登場やアクションシーンなど、“アツい”シーンがあるとインド人の観客たちは声をあげていた。なんなら、指笛まで聞こえてきた。この盛り上がりは、昨年行われたプリータムのコンサートの時と同じ感覚であった。

クライマックスを迎えて、エンドロールが流れ始めた瞬間に拍手喝采。その状況に泣きそうになってしまった。
日本でのインド映画上映でも、エンドロール後に明るくなってから拍手が起きることは少なくない。しかし、今回に関しては終わった途端、音楽も流れているのに拍手である。これこそ、素敵な拍手のあり方であると私は感じた。

また、隣に座っていたインドの方には上映後「Did you enjoy?」「最後がヨカッタね!」などと声をかけていただいた。日本の映画館で共に鑑賞した人とこのようにコミュニケーションが図れるのは貴重な体験である。

おわりに

インド映画ハマっているものの、流石に英語字幕の上映だと…。と思われている方は少なからずいると思う。その気持ちはものすごくわかる。

しかし!アクション映画であれば、「話についていけない…」ということはないと思われる。(実際、内容も大体把握できた。)

ということで、みなさんもぜひに。

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