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得意なことを大切にしてみる

自己否定しすぎなくていいのかなと思った話


わたしはもうすぐ就職活動を控えている。就活生が向き合わなければならない関門、それがSPIである。わたしはすごく悩んでいた。


SPIには言語(国語)、非言語(数学、算数)の問題が出るが、わたしを悩ませていたのは非言語分野。

やろう、やろうと思っているけどなかなかできずにいた。怖かった。なぜならわたしの自信、アイデンティティまで関わってくるから。



わたしはずっと算数、数学がひどく苦手で幾度もつらい思いをしてきた。(同じくらい苦手で嫌いなのは裁縫)

点数が足りないと補習に呼ばれたり、居残りをさせられたり、クラスメイトの目の前で問題を解かなければならないことが恥ずかしかった。
自意識過剰かもしれないけど、それがずっと記憶に残っていて、算数や数学と同時に「上手くできない自分」が嫌で仕方なかった。


(数学の最低点は16点、覚えていないだけでもっとひどい点数があるかもしれない。
裁縫は玉結び玉留めから怪しい、ボタン付けが自信ないというレベル。人に言ったら引かれるレベルでこの2つができない。)


数学ができないと使えない、無能だというマイナスな感情がずっとあって、それが自己否定に繋がっていった。

こんな簡単なことからできないなんてきっとバカにされる、必要とされてないんだ、わたしなんて……という負い目が、数学から、そしてわたしが好きな物や得意な物からでさえ、わたしを遠ざけた。


それが今日、ほんのちょっと前向きな気持ちがプラスされた。


久しぶりに会った母校の先生に「マインドマップ」を作ってもらった。
それは、自分の好きなことや得意なことを繋げる樹形図のこと。


先生は、「あなたが好きなものは何?」「あなたはこれが得意だったよね」という話をして、どんどん話が広がった。好きな物や得意なことを書き出していくうちに、だんだん気持ちが楽しくなっていった。

わたしが好きな古代史や、好きな世界遺産、行ってみたい場所、最近読んだ本、その好きなところ、得意な英語や中国語、憧れる漫画のキャラクターなどを思いつく限り言って、

いつの間にか出来上がったマップは、わたしを幸せにしてくれるものでいっぱいだった。

そして、先生はわたしにこう言った。


「これしかない」んじゃないよ、「こんなにある」んだよ


わたしは、「できない自分」のことばかり考えていて、「できる自分」「素敵な自分」がいることを忘れていた。

わたしには、こんなに好きなものがあって、こんなにやりたいこと、得意なことがある…
だから、「嫌いな自分」に向き合うのではなく、「今の素敵な自分」に目を向けた方が自信がつくのかもと思えた。

数学や裁縫ができない自分がすごくすごく嫌で情けないと思っていたけど、
わたしのことを褒めてくれる友人や先生が周りにいてくれるおかげで、わたしは前に進めそう。


好奇心旺盛で、ちょっと得意不得意が激しいわたしを、わたしも撫でて抱きしめてあげたい。
涙を流す必要はないよ、あなたにはこんなに素敵なところがあって、素敵だと思ってくれる人がたくさんいるって。


もちろん、苦手なことに向き合わなければならなくなった時は、自分なりに努力する。
わたしは、努力したい時に努力ができる人だから。


得意を伸ばす方が向いている、と医者に言われたことを思い出して、「このことか」と思った。
得意なこと、好きなことがあることは素晴らしいから、それをアピール出来たらいいね、という方向にして、就職活動頑張ってみようと思う。




-余談-…
それはそうとして、「数学が苦手な理由」を考えた時に、「トラウマがある」ことが一つだと思ったけど、
アドラー心理学を思い出した時
「トラウマがあるから数学が苦手なんじゃなくて、きっと数学が苦手な理由という方便を探したいんだろうなぁ」とひらめいた時、なんかムカついたので、言い訳はせずにやるべき事はやろう……。

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