発達障害ではない。けど……。
中学2年生の秋頃、わたしはメンタルクリニックに行った。
理由は、ずっと昔から引っかかっていたものは何なのか知るため。昔からなんとなく感じていた違和感や、普通について考えていたわたしはずっと悩んでいた。わたしのこの違和感について考え出した時、ふと同じような人物を思い出す。それがわたしの父親である。
父親やその家系はなんとなくみんなネジが1、2本外れているというか、なんかちょっとみんな「変わっている」。
割とみんな共感性がなかったり、こだわりが激しかったり、なんとなく「変わってるな」と思わされることが多かった。
あまり親や親戚のせいにするわけにもいかないが、やはり「無関係ではないな」と感じた。
結果、発達障害ではなかった。
わたしは、良かったと思う反面、「じゃあこの違和感は何だったの?」と思った。
医者さん曰く、「nkmさんは発達障害ではないです。ですがちょっと得意不得意に偏りがあるみたいですね~」
な、なるほど~~~
わ、わかるわかる、、たしかにそうだった、、「ただ興味関心、得意不得意の振り幅が大きい」というだけだった。
わたしは語学や古代文明が大大大好きで、よく本を読んだり調べてみたりすることが好きだ。興味のあることについては非常に熱心。
火がついたら止まらなくなるタイプ。
反対に、興味のないと思ったことはまったく。
まず、数学は勉強しなかったら30点もしくはそれ以下。気合いを入れて勉強してやっと60~70点取ることはできたが、その頃の記憶はもう彼方。
そして裁縫。玉留め、ボタン付け。できません。
ファッションセンスだって皆無。興味ない。
さすがに生活に困ったら頑張ってやってみようかな~と思うが、全然興味がないので…。
でも、こんなわたしの「興味がない」「わからない」「好きじゃない」「得意じゃない」が受け入れられた感じがして、わたしは嬉しかった。
ずっとずっと人の目が気になって、全部何かがおかしい、普通にしていないとダメだと思っていたけど、
診断を受けてほっとできたような気がする。
苦手なものがあることを受け入れられずに苦しかったし、周りの人に努力努力と言われることが怖かった。
これからは自分は自分のペースで頑張っていけばいいと言われた気がして、なんとなく心に隙間風が吹いた感じがする。
自分はどこか変わってるんじゃないか、ダメな自分は受け入れられないと考えている人に、わたしは「得意じゃない」「好きじゃない」って思っていいんだよ、と言いたい。
自分が頑張りたいと思った時、頑張れるペースで歩いていけばいい。
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