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評価をしない評価制度

しくみデザインには人事評価制度がない。
そういうと、そろそろ評価制度サービス導入した方がいいんじゃない、って言われます。というか、事業を拡大し、人を増やし、上場を目指すならやらなきゃダメでしょ、という謎の圧力まである気がする。

言い換えます。
しくみデザインには、評価をしないという人事評価制度がある。

そもそも、人が人を評価するという時点で必ず問題が起こるに決まっていると思うし、僕が人の評価をするなんておこがましくてできない。やりたくない。

評価制度があったら、その制度で結果が良くなるように行動するはず。
上司が評価を付けるなら、上司に気に入られようとするだろうし、
売上で評価が決まるなら、どんなことしてでも売ろうとするだろうし、
同僚の人気が評価になるなら、同僚に媚び売っちゃうかもしれない。
そんなの、誰もまったく望んでないのに。

もちろんみんなそんなことはわかっていて、いろんな方法を考えてこういう問題を無くそうとしているわけですね。だから、評価制度は複雑になっちゃうし、サービス導入のコストも結構嵩んでしまうことになるわけです。

人事評価制度を考えようとすると、結局、会社ってなんだ、給料ってなんだ、という、根本的な思想に行きつきます。

僕は、給料ってベーシックインカムみたいなものだと考えています。
しくみデザインに所属してくれてありがとう、という気持ちで給料をお支払いしているので。だから、極論言うと、仕事内容に関係なく結果如何にも関係なく、社員全員が受けられる権利みたいなもの・・・かな。

金額は、実は経験値=年齢として算出しているので、結果的に年功序列の時代遅れの給料体系になっちゃってるかもしれません。成果を出した人の給料が上がるという制度は設けていないし、逆に調子悪かったからといって給料が下がるということもありません。

そういうと、評価されないのにどうやって仕事のモチベーションを保つのか、何を目標に仕事をすれば良いのかと聞かれます。給料やボーナスは、会社の事業が上手くいった時は全員どーんと上げるので、社内の誰かから評価を得るために動くのではなくて、会社全体が成功する(=社会から評価を得る)ようにそれぞれ動いて欲しいという気持ちの表れでもあります。

いまのところ、しくみデザインの全員が性格も良くて能力も高く(ほんとビックリするくらい)、どうせ頑張っても給料変わらないんならサボろう、みたいな人がいないので成立しているのかもしれません。

ここまで書いて思ったけど、これって評価制度だけの話じゃないですね。しくみデザインの文化として、「できるだけ自由に」「個々の得意を最大限発揮して」「楽しく」仕事しようというのがあるからかも。

2022年2月から18期に入ったしくみデザインには、社歴が長いからこそ自然とできている文化もあるし、僕が文化として定着させたいと思っていることもあります。ずっと、なんとなく暗黙の了解みたいな感じだったものを、いま、明文化したり制度化したりしようと試行錯誤中なのです。

いろんな本を読んだりWEB記事を読んだりしたけど、しっくりくる方法が全然なかったので、もう、しくみデザイン型を作り出すしかないのかなと開き直ってあれこれ模索しています。

せっかくなので、そのプロセスもnoteでシェアしていきますかね。
…本当は、うまくいってからドヤって本とか出したかったのだけど。


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