デイリー業務の振り返りもアジャイルで実施!入社から180日間続けて見えた振り返りのベストプラクティス
2021年もあとわずかとなりましたね!
今年はどんな年になりましたでしょうか?今年はあんなことやこんなことがあったなーとちょうど1年を振り返るタイミングなのではないでしょうか?
私はこの1年を振り返ると、これまで生きてきた27年間の中で最も"日々の振り返り"に取り組んだ1年でした。日数にして、本日(2021年12月08日)までに約180日欠かさず実施してきました。
継続させてきた中で、「このやり方ってもしかしたら凄く他の方にも役に立つかも?」と思いましたので、このブログの執筆に至っています。
・・・
なぜ今年が、人生で1番振り返りに取り組んだ1年になったのか。
それは、入社したところ(2021年3月23日)から始まります。
オンボーディング期間(入社から3ヶ月間)に、
毎日「振返り」の時間を設けています。
「振返り」を具体的に説明すると、
入社してから180日間で得た振返りのベストプラクティスを、本ブログでご紹介したいと思っています。
0. 現状の 振返りの課題点をさらに具体的にしてみる
正直に申し上げると、入社をしてから180日間で実施した振り返りは、これまでの27年間の振り返りの「量」と比較しても多く、かなり濃い毎日を過ごせた、という実感はあるのは確かです。
そのため、180日間の成長実感はあり、このまま振り返りを継続していきたい気持ちが強いです。
ただ、つい先日、同期入社+上司で話をしていたときにこんな話があったのです。
👨💻「そういえば、今って毎日業務を終えた後に振り返りをしているかと思うんだけど、毎業務で振り返りって実施していないの?」
🙋♀️ 「そうですね。1日の最後の時間でまとめて振り返りをしていますね」
👨💻「それって、朝10:00の業務の振り返りを18:00に実施する場合、あまり覚えてなくない?」
🙋♀️「…。実はそうで、午後や夕方の業務のほうが圧倒的に振り返りがしやすくて。なぜならばまだ記憶に新しいからですよね」
👨💻「であれば、毎業務において10分くらい時間を確保して、振り返りをしたら良いのでは?」
確かにそうだな…と思いました。
ただ、日々予定が立て込んでいる中で、毎業務において10分の振り返りの時間を確保はできるものなのか…?という疑心もあったのですが、これまで18:00以降に実施する振り返りの時間の精度が上がるのであれば、試したほうが良い!と感じたのです。
1. アジャイル振り返りについて
前項目の課題点を念頭に誕生をしたのがこの「アジャイル振り返り」です。
IT系のベンチャー/スタートアップ企業を支援していることから、何でもアジャイル形式でやってみてから考えるカルチャーがあります。日々の振り返りも「すばやく」やってみようとしたのが「アジャイル振り返り」です。(エンジニアさんからすると、アジャイルではないと思われるかもしれません。)
具体的には(前項で記載した通りですが)、毎業務において振り返りの時間を確保して、すぐに振り返りを実施するということです。
アジャイル振り返りを取り入れたことによって、どんな効果があったのか。せっかくなので約180日間で色々試したことも記載していきます。
2. 「これまで」の振り返りと「これから(アジャイル)」の振り返りを比較する
2-1. 「これまで」の振り返り
これまで、つまり入社してからの3ヶ月は以下のシートで振り返りを実施していました。
入社後は覚えることも多いため、振り返りの中に「学んだこと」や「わからなかった言葉」なども蓄積したほうが良いと思います。また、日々なんとなく過ごしてしまうことを避けるため、業務が始まる前に各業務の「目的/目標」を決めることを習慣づけました。
この時の振り返りは、1日の終わりに「今日何があったかなー」と思い出しながら記載していました。お恥ずかしい話ですが、この頃は振り返りシートの記載に1時間くらい時間がかかっていました。
毎日覚えることだらけで頭が整理出来ていない&仕事で疲れ切った後という脳によろしくないタイミングで対応していたので、振り返りのために余計に業務が逼迫するという状態でした。
こうして3ヶ月も振り返りを続けていると、課題を振り返った結果、毎回同じような要因にたどり着くことに気づきました。
それは私の場合、「コミュニケーション」と「思考力」の2つでした。
そこで、4ヶ月目から6ヶ月目に関してはこの2つだけに絞って振返りをしてみました。
もちろんその他にも課題は山ほどあったのですが、こうすることで、強制的にこの2つの要因を意識することができたと思います。
ここで、多くの方が感じられたのかもしれません。
「え、じゃあ最初から項目絞って振り返りすればいいよね」と。
しかし、私はそうは思いません。
なぜなら入社からしばらく経ち、ある程度の業務を経験した後でないと、
などの要因から、個々の課題に気づけたとしても、そこに時間をさくことは難しいですし、組織としても決して求められる姿とは言えないからです。
2-2. 4~6ヶ月目の振り返り
そして、改善した振返りがこちらです。
振り返る項目を絞ったことによって、シートへの記入時間は1時間⇒30分くらいに減りました。(この頃にようやく、振り返りは時間かけてやればいいわけじゃないと気づき始めました・・・)
ただ、別の問題も発生しました。
正直なところ、日々の業務タスクに追われ、自分の課題に対するネクストアクションに対応できているかどうかまで確認しきれていない場合がありました。(ネクストアクションを立てて満足している状態でした。)
そんな時に、役に立ったのがこのシート。
名付けてDLS(デイリーランニングシート)です。
これは「1日の学びの中で一番対応すべきネクストアクションを書き出し、対応完了まで」を管理できるシートです。
このシートを1週間単位で振り返っていくことによって、ネクストアクションの対応漏れをなくすことができました。
また、1日1つだけに絞って「これだけは必ず実施する」と決め、また優先度(活用度)が高いものから対応していくことで、そこまで負荷なく管理することができました。
3-3. 7ヶ月目以降の振り返り
ここまでさまざまな振り返り方法をご紹介してきましたが、現在はこんな感じで振り返りをしています。
4~6ヶ月目に課題として取り上げていた「コミュニケーション」と「思考力」という大きな課題が解決できたわけではありません。ただ、振り返りの対象となる課題が内向き(自分の問題)だけでなく、外向き(お客様のこと)に対しても増えてきました。
また、入社から半年以上経過すると業務への”変な慣れ”が発生し成長が鈍化する人も出てくるタイミングなのかなと思いますが、それを防止するために日々「チャレンジしたこと」にも触れるようにしています。
1~3ヶ月目、4~6ヶ月目、7ヶ月目以降の振り返りの項目を改めて比較するとこのように変化していきました。
そして、この頃ようやく冒頭の「アジャイル振り返り」を実践し始めます。
アジャイル振り返りのポイントとなるのは、学びや気付きがあった時、その後に15分だけ誰にも邪魔されない場所で振り返りをすることです。
👆の図はみなさん目にしたことがあるのではないでしょうか?「時間が経過するにつれ、思い出すのに時間がかかってしまう」ことを示しています。このデータを活用し、振り返りは15分以内にやることと決めています。
毎日振り返りを実施している方は結構いらっしゃるのではないかと思います。しかし、上の図で丸がついている時間、つまり事後20分以内に振り返りができている人は少ないのではないでしょうか。1日1回の振り返り、つまり1日が終わるタイミングでの振り返りでは、直後のことを思い出す時と比較すると思い出すのに66%の労力をかけることになります。
アジャイル振返りの重要性がよくわかりますね。
最後に
皆様いかがでしたでしょうか。
人生で初めて180日連続で振り返りをして、やっとベストな振り返り方法が見つかりました。
改めてポイントをおさらいします。
なにか「学び」や「気づき」、「反省」することがあった時は15分だけで良いの振り返ってみてください。
きっとあなたの糧になるはずです。
それではまた!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?