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「○○じゃん」という言葉への慣れなさ

関東で暮らし始めて1年と少し。
未だになれない言葉遣いのひとつに「○○じゃん」がある。

なじみの深い関西エリアでは「○○やん」の文化。
「ji」という発音が加わっただけだが、どうしても慣れない。

地方出身のみなさま、こんなことってありません?

1,職場で聞こえてくる「じゃん」

これまでの人生、方言についてそこまで意識することはなかった。
大学時代にはオンラインで全国の友人・先輩と活動していたし、
むしろ自分が「標準語化」されたような感覚がしていた。
初対面の人からの「関西弁出ないね」は日常茶飯事だ。
関西出身の同期はゴリゴリの、いわゆる関西弁(正確には地域ごとに微妙に違うため「いわゆる」と称す。以下同じ)なのに、その同期と話すときすらあまり関西弁が出ることはない。

そんな僕だが、「じゃん」だけはどうしても慣れないと自覚した。
きっかけはある先輩と近くになったこと。
職場でにぎやかな年次の近い先輩だが、ことあるごとに「これって○○じゃん!」と言う。

はじめはあまり意識していなかったのだが、何度も聞くうちにもやもやしてきた。
そのもやもやは何だろうと考えたとき、答えとして語尾の違和感が上がってきたのだ。

いや、そもそも僕自身は「○○やん」という言葉も使う時が少ないのだが、
やはり耳にする分には少しもやもやするのは「○○やん」に慣れているからなのか。

他の言葉については基本的にあまり気にならないが
(というか何が関西弁なのかわかっていないところもあるかもしれないが)、
1年と少し、未だに「○○じゃん」には慣れない。

2,自分が使いやすい言葉「~したはる」

逆に自分が意図せず使ってしまう関西地方の方言は何だろうか。
そう考えた時、真っ先に出てきたのは「○○したはる」だ。

場面としては、主に目上の方が何かをされるときに使う。
強いて標準語にするなら「○○していらっしゃる」だろうか。
(自分自身「いらっしゃる」を使うと何となく仰々しい感じがする)

諸説あるようだが、「したはる」は京都の、「してはる」は大阪の言葉と聞いたこともある。
京都で学生時代を過ごす中で、自然になじんできたのかもしれない。

3,ことばは素敵である

ことばひとつで、なじんできた地域が変わる。
ことばを通し、自分の地域性を実感できる。

つい使ってしまうことばには、やはり何となく愛着があるのだろう。

だからこそ、今後使う、使わないは別として、
自分にゆかりのある地域の言葉は忘れたくない、残したい、と思う。

ここでは触れなかったが、神戸にもなじみ深い僕はよく「○○とう(=(して)いる)」という言葉も使う。
一時期使わなかった時期もあるが、改めて友人が使っているのを見て「素敵だ」と思ったからだ。
ある種、なじみ深い言葉に「矯正」した感は否めないが、
神戸に誇りを持つものとして、個人的には使えていることが嬉しいと感じる。

地域から離れても、地域との縁を感じるもの。
それが、方言というものなのかもしれない。

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