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ちょっと遠くても通ってしまう!大和市立中央林間図書館の魅力②~本題~

前回に引き続き、中央林間図書館についてのお話。
なお、前回は思いのほか「導入」で筆が進みすぎた結果、本題に入ることができなかった。

「最近の図書館の傾向知ってるよ」
「大和市って図書館で有名な場所でしょ」

既にご存じだった方には完全に蛇足。すみません。
今回こそは中央林間図書館の魅力をご紹介したい。
なお、たまたま今回の投稿が目に留まった方、よろしければ前回の投稿もご覧ください。目次の番号は連番としています。


4.前提:商業施設内の図書館

中央林間図書館の概要について、大和市のウェブサイトには、下記の記述がみられた。

東急田園都市線「中央林間駅」に隣接する、商業施設中央林間東急スクエア内3階に、中央林間図書館があります。他のテナントと同じフロア内にあり、買い物帰りや通勤・通学のすきま時間に立ち寄りやすいのが特徴。
 全国でも珍しい「壁のない図書館」で、隣接するカフェの飲み物を持ち込める、開放的な空間となっています。テナント形式のため、面積は約834平方メートルと図書館としては小さい方ですが、都心の図書館にも負けない、年間約87万人が訪れています。

YAMATO発見ライブラリー(大和市)

また、上記の「商業施設中央林間東急スクエア」のウェブサイトを見に行くと、下記の記述がみられた。

どなたでも気軽に立ち寄ることのできる居場所となるように工夫しています。
商業施設内に自然に溶け込む新しいタイプの図書館として、通路に面した壁や仕切りを設けることなく、開放的な空間となっています。
本とともに豊かな時間をお過ごしください。

中央林間東急スクエア

東急スクエアとは、東急グループ企業が運営する商業施設のこと。主に東急沿線沿いに7か所展開しており、その多くは駅チカだ。中央林間東急スクエアも例にもれず、中央林間駅から徒歩1-2分ほどで着いてしまう。難点があるとすれば、一本道路を渡るため、雨天時はその間だけ傘をさす必要があることくらいだ。

施設内には、東急の駅ではおなじみの「東急ストア」をはじめ、無印良品やカルディコーヒー、ABCマートなどがあり、だいたいのものはこの施設でそろう。そしてその3階の一角にあるのが中央林間図書館だ。

全国に図書館は数あれど、「商業施設内の図書館」はあまり聞いたことがない。富津市立図書館(千葉県富津市、イオンモール富津にオープン。ウェブサイト見た感じ非常に魅力的で、ぜひ行ってみたい!)、神戸市立名谷図書館(木のベンチやキッズスペースが魅力!)などは聞いたことがあるが、いずれもここ数年で誕生している。「商業施設新聞」の記事によると、2019年2月時点では14か所あり、そのほとんどが2010年代以降に開業・改修されたようだ。そこから多少増えたとしても、全国に3,000箇所以上ある中で(2022年現在、日本図書館協会調べ)その割合は数%ほどだろう。

駅チカでアクセスも良く、買い物のついでに立ち寄れる場所。であるならば、多くの方が足を運ぶのも必然だろう。公共図書館にしては珍しく、平日 / 休日問わず、夜21時まで開館しているのもありがたい。近隣に住んでいれば、仕事帰りに毎日通ってしまいそうだ。

5.特徴① 日本でも珍しい!「壁のない」図書館

引用にも記述があるように、この図書館、「壁がない」のだ。入口にドアもなく、他の店舗同様にスッと入ることができる。閲覧席も子供向けスペースにも、すべてが繋がっている感覚だ。「一歩踏み出さなくては」という懸念が排除され、歓迎された雰囲気。これだけでも、「ちょっと見ていこうかな」というハードルがかなり下がる感覚がある。

6.特徴② 読む場所にも困らない!充実の読書席

閲覧席が本当に充実している。もちろん、大型の図書館(シリウス含む)には劣るが、この規模にしてはかなりのものだ。図書館内だけでも雑誌スペース(椅子がカラフル!場所により荷物置きもある)、閲覧席(勉強机のような感じ)、学習室(イベントがないときに使える。中高生が調べ学習していることが多い)があり、さらに気に入った本は、貸出前でも併設の星乃珈琲店に持ち込むこともできる(逆に、星乃珈琲店でテイクアウトしたコーヒーを図書館に持ち込むこともできる)。少し疲れたら気分を変えることができ、1日中過ごすことができるのだ。

7.特徴③ 読書のお供はおいしいコーヒー!星乃珈琲店との連携

読書のお供といえばスタバのコーヒー…という方も多いと聞くが、いわゆる「ツタバ」のイメージが強いのだろうか。中央林間図書館には、スタバではなく星乃珈琲店が併設されている。そして、ただ「併設されている」だけではない。なんと、星乃珈琲店のイメージに合わせて、中央林間図書館の司書の方が選書された書籍が店内にたくさんあるのだ!!僕自身も星乃珈琲を訪れた際、たまたまヨシタケシンスケ氏の『なんだろう なんだろう』が目に留まり、コーヒーお供に考え込んでしまった。そんな偶発的な出会いがあるのも、この星乃珈琲店の魅力だろう。

ちなみに、店内の書籍はすべて、中央林間図書館の蔵書だそうだ。おもしろいところだけど時間が…という場合には、借りて帰るのも一つの手だ。

気づけば2,000文字を超えていた。中央林間図書館の魅力を伝えられれば、と思っていたが、かなり余談にそれてしまった部分もあったのが反省だ。
先日、近くに住む会社の同期とも話していたが、やはり大和市は全体的に「図書館がすごい」という点で一致した。シリウス「じゃないほう」の図書館も実は面白いということが少しでも伝わればうれしいし、今度のお休みに行ってみよう、となればさらにうれしい。

ちなみに「蔵書」や「種類」を求めるのであれば、シリウスのほうが断然上だ。小説を読む、雑誌を読む、ビジネス書を見てみる、などであれば基本的には中央林間でも十分事足りるため、まずは訪れてみてほしい。


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