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「本は人生のおやつです!!」(1)

この言葉を聞いてピンとくる人は、おそらく関西在住の読書家さんが多いのではないでしょうか。
そうです、大阪駅からすぐ近くのビルの一角にある小さな部屋に、新刊も古本も絶版本もごちゃまぜに所狭しと置いてあるあの本屋さんです。
一度訪れた人ならわかるとは思いますが。店主さんがとっても気さくな方で、「今日こんな気分でこんな本が読みたいです!」と言ったら、おすすめの本を熱意と愛情たっぷりに語ってくださります。その知識量に圧倒されるとともに、なんとなくあったかい気持ちになります。もちろん集めている方は御書印帳も忘れずに。

さて、今回は「本おや」さんの魅力を伝えることが真の目的ではないのです(もちろんすてきなお店ですが!)。ここからは、僕が思う「本」の魅力をただ徒然なるままにそこはかとなく書きつくろうと思います。

おそらくこのテーマについては今後も書きたいことが多くなってくるので、とりあえず(1)としておきます。どこまで続くかも次はいつ書きたくなるかもわかりませんし、内容の入れ替えもするかもしれませんが。

1、本は「おやつ」である~小説編①~

「本おや」さんの紹介記事やホームページを見て、特にこの言葉に深く共感しています。

お客さまにとっての「ごはん」すなわち「主食」は、
あくまでも「人」であってほしいから。

そう、メインはあくまでも「人」なのです。
この世界的騒動のために様々な事象が分断された時、一番困った、悩んだことは「人」であり、人との交流の楽しさ、特に対面で会うことのできることへの幸せに関して、以前記事に書いたりもしました。
これからもその思いは変わりません。
ただ、その「人」と「人」との会話をサポートしてくれるもの、勇気づけてくれるもの、タネになるもの、ちょっと疲れた時に話しかけたくなるもの、そしてそっと幸せを添えてくれるものが「本」だと感じています。

僕自身、小学生時代からずっと本の虫(bookworms)で、地域の図書館によく行っては、低学年では「ズッコケ三人組」「かいけつゾロリ」など、少し大きくなってくると「都会のトム・ソーヤ」「キノの旅」などを読みふけってきました。中学高校は運動部に入りましたが、本好きの友達と、部活のない昼休みや放課後には決まって読書談義をしていました。

いやなことがあっても笑顔にしてくれる人情物語。
試験期間で行き詰った時の最強の現実逃避だった冒険モノ。
こんな状況理想だなあとあこがれた学園モノ。
今思えば、数々の「大切なこと」に気づかされたように感じます。

この「大切なこと」を知ったおかげで、もともと人と話すことが得意ではなかった僕も、自然と人と打ち解けるようになっていきました。

大学入学後は日々の生活に追われ、学術書や地域活性化に関する本を読む時間、課題をする時間が多くなり、余暇もSNSでの情報収集がメインになって、いつしか手軽な小説などの「本」との距離が遠くなってしまいました。ちょっと自分をよく見せようと、みんながやっているからと、難解な本を何冊も読んでいるうちに、だんだん疲れてきて本自体が嫌いになりかけたことさえもありました。

そんな中「大切なこと」を再び思い出させてくれたのが、今よく本屋巡りを一緒にしている友人。
彼女がいたおかげで、もっと多くの本に出会いたい、可能性を広げたいと思うようにもなりました。
もし読んでくれていたら恥ずかしいな。

少し話がそれましたが、今回伝えたかったのは、本は人のもとにあり、人は本のもとにあるということです。学術書などのやや難解な本ばかり読んで嫌いになるよりは、読んでいて楽しい、ココロオドルような本を読んでちょっと気持ちが前向きになれたほうがいいなあと。
「本は人生のおやつ」という意味を深くかみしめ、ちょっと忙しい時期ではありますが、これからも「楽しめる」本としての、個人的には特に小説を読み続けたいと思います。

今回はこの辺で。

ちなみに最近は彼女に勧められた知念実希人さんの本を特に読み耽っています。賛否両論ある作家さんではありますが個人的にはページを開く手を止められないです。「崩れる脳を抱きしめて」も「優しい死神の飼い方」もおもしろかった。
気になった方はぜひ最初の一ページを捲ってみてくださいね。





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