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2年間の業務を通して振り返る「挫折からの立ち直り方」の傾向

就活生時代、面接で「挫折経験」を聞かれることが多かった。
「挫折からの立ち直り方を見ているんだよ」「shinくんがどんな人なのかを理解しようとしているんだよ」そんな声を聞いた気がするが、毎回、どこか腑に落ちない部分があった。挫折したときの立ち直り方が自分のなかで1つではなく、場合によるのではないか、と考えていたから。

それを知人や先輩に相談すると「複数あるなら、よりshinくんらしいエピソードを選べばいいんだよ」なんてアドバイスも受けたけど、どれが一番自分らしいのだろうか。最終的に1つに決めたが、それが果たして自分の傾向なのか、確証を持てずもやもやが残った。

しかしながら、社会人になり2年間、日々の業務に取り組む中で、あるいは、上司や先輩・同期と話す中で、表面上は複数あれど、自分自身の「挫折」からの立ち直り方の傾向について、完全ではないが少しずつ、見えてきたように感じた。そしてそれは、自分自身のエネルギーの軸というか、性格的な部分が出ているように思えてきた。

とりあえずは、現段階での振り返りを。

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先日、会社の組織開発チームの先輩とご飯に行く機会があった。
部署も違えば性格も真反対なのだが、以前からお世話になっている「少数精鋭」の先輩だ(下記記事)。

そのなかで、たまたま最近の仕事の話になった。
自身の確認不足や他者とのコミュニケーション不足で、大き目のミスして落ち込んでます――
そんな話をしていると、ある本質的な問いを先輩に投げられた。

「shinさんは、あの厳しい上司のもとでもめげずに続けていますよね」
「ミスしても、いま続けられてますよね」

何気ない話の中だったのだが、この問いが、自分のコアとなる性格を表しているように思えた。

「負けず嫌い」な性格。
エネルギーの原点「悔しさ」。

そしてこれらは、振り返れば過去の「挫折経験」からの立ち直り方、立ち直ろうとするモチベーションだった。

「挫折経験を教えてください。また、どのようにそれを乗り越えましたか」
就活生時代。聞き方は各社によるが、その回答を求められたことが複数あった。

複数あるエピソード。その時々で異なる乗り越え方。どれが自分の「型」なのだろう。考えに考えた結果、最終的に伝えていたのは、自分がずっと続けてきた「陸上競技」のエピソードだった。

同期と比べてタイムが伸びない。周りがどんどん速くなる一方で自分自身が置いていかれるような、そして、自分が全く成長していないような、そんな「挫折」。しかし、そんな「悔しさ」と「負けず嫌い」、あるいは「諦めの悪さ」という性格のもと様々な工夫と人一倍の練習(ここでは割愛)をした結果、3年生引退前の試合では一気にタイムを縮めることができた。この経験が、自分のひとつの「挫折の乗り越え方」だった。

しかし、大学受験の失敗はその「型」に当てはまらない。他にも「挫折」の乗り越え方はいろいろあった(あるいは、かわしてきた)ように感じており、これで本当によかったのか、答えた後に脳内に霧が霞んでいたこともしばしばあった。

ただ、社会人を2年経験したいま、改めて考えてみる。
仮に自分が挫折に対して向き合わず、「他の道を探す」という選択を取ることが常だとしたら。「負けず嫌い」がコアではなかったら。
きっと、ミスをして落ち込んだ際、「向いていなかった」と判断して転職していたのだろう。あるいは、「次の職場で頑張ろう」と割り切っていたかもしれない。であるならば、挫折を経験した際の行動は、「諦める」でも「別の道を探す」でもなく、「悔しいから向き合う・やりぬく」なのではないか。そしてそれは、陸上のエピソードとも共通する部分があるのではないか。

もちろん、脳内にその考えが浮かばなかったわけではない。実際、ミスの最中には上司に詰められ、「もう無理、辞めたい…」と思ったことは何度もあった。向き合うことから逃げてもいいんじゃないか。そんな声がどこからか聞こえてきたこともあった。しかしながら、それらを隠してしまうほど、「悔しい」「頑張りたい」(見返してやりたい?)という意志が強かった。

ただ、何でもかんでも「悔しい、頑張りたい」でクリアできるものではないことも事実。僕のキャリアは法人営業から始まったが、本当にテレアポが苦手だった。テレアポに限らず、他の手段でもアポイントがなかなか取れずに落ち込んだ。仮に今の部署に異動していなかったら、おそらく今の会社にはいなかった。あくまでも自分が「納得」して業務ができているのが前提、ということだろうか。今はまだ解像度が低い状態だが、もう少し自己分析を進めていきたい。

若干話が逸れたが、面接での定番質問のひとつである「挫折経験」を通し、そのひとの個性が表れてくる、ということにはある程度納得ができてきた。その経験が、もっといえばそのモチベーションが会社で挫折したときの感情と共通する部分があるならば、きっと、後者でも乗り越えられる。

少々とりとめのない文章になってしまった。
今後もいろいろな「挫折」を味わうだろうし、もしかしたら「別の道をゆく」と選択することも出てくるだろう。どんな時にどんなパターンを取るのか(はたまた、それは挫折なのか?)、ときどき振り返って考えてみたい。




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