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なぜいいと思ったかを言語化して共有してみたらとても良かった

2週間くらい前から社内slackで
なるべく1日1つ、いいと思ったデザインをpickupし、なぜいいと思ったかを共有するチャンネル
というのを開設して運用しています。
具体的にどういうことをやっているかというと

対象
サイト、アプリ、サービス、広告、プロダクト(製品)など
ルール
-業務に関係なくて良い
-なぜいいと思ったかを1つは必ず書く
-リアクションする場合は議論(討論)にならないように気をつける

この3つのルールがキモ(だと思っている)で、情報共有の他に、共有する側の訓練としての側面があるのがポイントです。
これを行うことで、
-言語化の訓練
-インプットを増やす
-思考の幅を広げる
-アウトプットに活かす
このあたりが強化されることを狙っています。
そのため業務(実務や会社で提供しているサービス)にとらわれず、幅広い対象にしています。

最初は同じチームの、デザインやUI設計に興味がある、私(デザイナ)、フロントエンドエンジニアのK女史、ディレクターのN氏(男性)の3人で初めて、ある程度ネタが溜まったところで全社にゆるく開放しています。
ルールに賛同してもらう事を前提に、参加自由にしていて、見るだけでもOK、リアクションだけでもOK、ガチガチすぎずゆるくやっています。

元ネタ

これは私が以前働いていた会社でやっていた課題が元になっています。
当時は社内ブログに、1日1つ自分がいいと思ったデザインのサイトをピックアップして、なんでいいと思ったかを添えてアップしていました。

デザインスキルの強化としてやっていたこともあって、共有というよりも、個人でただストックしていたという感じでした。
反応も少なく、1年半くらいは毎日やっていたのですが、だんだんとフェードアウトしていっちゃいました。。。
内容も、語彙力がなかったし、今より思考力や考察力(経験も少なかったので)もなかったので、

・手作り感が好き
・配色とデザインがあっていると思った

など、小学生かっていうような書き方だった気がします・・・(恥)
それでも、特に最近noteをやるようになって、言語化の訓練て大事だなぁと痛感していて、あの課題大事だったなぁって思い出したりしていました。

きっかけ

なぜ今の会社で、またこの取り組みをやることになったかというと、
チームの情報共有チャンネルでK女史がこんなサイトを共有していました。

http://designcenter.tokyo
デザイナーが「情報をどのように整理し、的確にメッセージを伝えるためにどんな事をしているのか?」を、プロのデザイナーの視点でそれらの狙いや表現方法を部分的に解説するサイト

これを見た時に、さっきの自分が前職でやっていた課題を思い出したのです。
そこで、
「これすごくいいね〜。前職でこういうこと(先の課題の説明)やってて、今でもたまにあれ大事だったなぁって思う」
K女史&N氏「それやりたい!」
「んじゃ、ゆる〜くやってみようか!諸々準備するわー!」
という運びになりました。

やってみて

「何で良いと思ったんだろう私」ってちょっと冷静に噛み砕く事が、思考の確認になっていたり、そこから幅が広がったり、そして思いがけず業務に活かせそうだと気づけたりと、やっぱりすごく良いことだらけです。

特に自分は前の課題からそれなりに経験してスキルアップした状態でもう一度やっているわけですが、思考力や言語化も以前やっていた時よりも質が上がっている事に気づけたのもとてもよかったです。

複数人でやること、slackでやることの良さも感じでいます。
職種や好みが着眼点に出ていて、フロントエンドエンジニアはインタラクションへの感度が高かったり、ディレクターは構成目線での捉え方が鋭いなぁとか色が出てて面白いです。
やっぱり思考回路ってその人のクセみたいなところもあると思うから、自分の回路にない思考に気づけるってとても貴重だし学び以外の何物でもないなって思います。
そして、slackだとリアクションが相互にしやすいのが、ルールがあってもガチガチすぎずにできてる一番のポイントかもしれません。
その気軽なリアクションがモチベーションにも繋がっています。

あとは、いろんな職種の人に見られているという意識を持つ事で、誰にでも伝わるように書こうとしている自分がいて、言語化の訓練に良い影響だなと感じています。

ルールがあるので、ネタの共有は少しハードル高いかなぁと思っていたんですが、ちょこちょこ気づいたネタをアップしてくれるメンバーもいてチャンネルを見るのが楽しいです。
義務にならず、楽しんで続けられるようにこのチャンネルを育てていきたいなぁと思っています。

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