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『親切な暗殺②』(毎週ショートショートnote)

「よくお休みになられましたか?」
仲居という女性が手際よく料理を並べていく。
「お熱いのでお気をつけてください。
えっと、、、ベリーベリーホットね」
彼女が椀を指さし、冷ますような仕草を見せる。
親切な国とは聞いていたがこれほどまでとは。

「今日はいよいよ決行の日でございますね。ご成功をお祈りしております」
突然の流暢な英語に緊張が走る。
しかし、彼女は何事もなかったかのように微笑みながら
ごゆっくり、と丁寧に頭をさげ部屋を出ていく。
空耳か?
大物政治家の狙撃に少し気が立っているのかも知れない。

ターゲットが街頭演説をする真正面のホテル。
部屋に通されるとすでにライフルはセットされていた。
「あとは引き金を引くだけとなっております」
そう言ってボーイが出て行った。

戸惑いながらスコープを覗く。
「いかん、街路樹が邪魔をしている」
するとその声が聞こえたかのように
ターゲットがちらりとこちらを見て体をずらした。
15時ジャスト、私は引き金を引いた。

(410文字)

<あとがき>
最初のストーリーをスナイパー側から書いてみました。
本当は、もっと色々な人に親切にされながら犯行に至る
ってのを考えたのですが、この文字数ではこれが限界でした。

<ChatGPTによる解説>
この文章はフィクションのストーリーの一部のようですね。
物語の展開が興味深いものですが、状況が緊迫していることが
伝わってきます。
政治家の狙撃計画というテーマはドラマチックで、
読者に緊張感をもたらします。
物語がどのように進展し、キャラクターたちの運命がどうなるのか
気になりますね。

もし続きがある場合、どのように物語が展開するのか、
どのような結末になるのか、興味津々です。
もし質問や続きの部分についてお話ししたいことがあれば、
お知らせください。

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