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ピアサポートの未来は…

早いもので2023年がまもなく折り返し地点。
いやはや光陰矢の如しとはよく言ったもんだね。
去年はやたらと移動が多かったから今年はえらく地味に感じるけれど新しい職場で日々、学びながら仕事をする合間にハマッチャのことやオンラインでのあいりきや性についてあれやこれやと取り組んでいるのでヒマ…というわけではない。

わしはもうすぐ42になるので平均で考えれば人生の折返し地点を過ぎる。
この先どんなことが待っているか分からないけれど分からない故にワクワクしている。
先のことを憂いたって回避できるわけじゃなし、
今を大切にするしかないじゃない。

とはいえピアサポートという、ある意味で因果な世界に身を置いていると未来に一抹の不安がある。
7年前に飛び込んだピアサポートの世界は残念ながら今も停滞に近い。
数年前に就労支援事業所にピアサポート加算が付くようになったけれど、
わし個人としては分断に近いと感じている。
「就労」という条件を満たしてピアスタッフになれる人はいいけれど市井のピアサポーターには就労が難しい人もたくさんいるし他に仕事を持っている人もいる。
そしてそういうピアサポーターが社会や福祉制度の穴埋めをしている。
けれど多くのピアサポーターは身銭を切ったり交通費程度の謝金で懸命に活動していることは以前から伝えてきた。

現在ピアサポートは地域差が大きいのも問題で
ほぼ存在しない地域もあれば活発な地域の二極化状態になっている。
この地域差で面白いのは都会は盛ん…ではないこと。
けっこう都会の方がスッカスカで地方都市のほうが盛り上がりを見せていたりする(社会資源が少ないのもあるのかな?)
ちなみにわしの暮らす横浜市はスッカスカである。
というか横浜市は行政としてほぼ何にもしていない。
けれどスッカスカでも
「精神障害者にも対応した地域包括ケアシステム」にピアサポーターの文言が入っているあたり何を考えているのかよく分からなくなる。
おそらくこれは横浜市に限った話ではなくてあちこちで起こっていることだと思うけどさ。

それに近い話でよく尋ねられるのが
「そもそもピアスタッフとピアサポーターの違いが分からない」
平たく言うとピアスタッフは福祉事業所と雇用契約をしている点が一番わかりやすい。
ただ広義では全てピアサポーターにあたる。
が、こういう点が分かりづらいんだと思う。
分かりづらいことは関心がないと分からないままにしがちなのが人間。
なので「就労」という点でピアスタッフに注目が集まってしまうんだと思う。
結果としてピアサポーターは「ピアスタッフまであと一歩の人」みたいな誤解も生んでしまったように感じている(というか実際に惜しい人みたいに言われた)

これがわしの目には「分断」に見えるわけです。
もちろん注目されることから始まるので、いつかはピアサポーター全体に対する関心も高まるとは思う。
…ただそれがいつになるかはさっぱり分からないし見えてこない。
だから一抹の不安を感じているわけです。

一事が万事こんな感じなので下支えをしていたり福祉のスキマを埋めているピアサポーターはまだまだ苦労すると思う。
学会や大会に登壇するピアサポーターに偏りがあるのも考えものだし、
一方でそういう方がいなければお人好しの好事家状態が続いてしまう。
さっきも書いた通りピアサポーターはボランティア同然なので食っていくことができない。
かといってピアスタッフを目指そうにも雇用を考えている事業主が少なすぎて繋がらない。
そうなると疲弊して去ってしまう人も増えるので全体として微増or微減の状態が続くだろうなと思っている。
他のことで生計を立てながら空いた時間でピアサポートを続けるのはかなり大変。
体調管理しつつ家事もやってピアサポートやって…となるとかなりパワーがないと難しい。
わしの場合は下手したら週休1日みたいなこともあって仲間がいなかったらとっくにぶっ倒れてると思う。

さっき横浜市を腐したけど行政だけが悪いわけじゃなくて医療や精神保健福祉全体の問題なので正直ケンカしてる場合じゃない(じゃあ売るなよ…)
期待するとしたら民間企業だけどビジネスなので利益がなければ継続できないから「あっという間に」撤退してしまう。
むむ…八方塞がり同然じゃないか。

これを打開できるのは結局のところピアサポーターだとわしは思っている。
地域差があるということは全国に点在しているということでもある。
だったら点と点を結んでいけばいい。
線にして面にしてネットワークを作っていく。
オンラインを併用すれば距離は関係なくなるし。
その過程でたぶん衝突したり決裂することもあるけど個の力には限界があるから連携していくのが現実的だと思って今は動いている。
ゆるやかなピアサポートから啓発、権利擁護まで様々なピアサポーターがいてあちこちのスキマにするする入っていけたらもっと変わっていくと思うわけです。
そのためにわしはnoteやTwitterを始めていて蜘蛛の糸みたいなほっそーい繋がりでも良いから何か想いを抱いている方を探している。

とにかくこのままではマズい。
点在していたり一極集中では何も変わらないからEUのようにある程度の連合なり集合体で動いていくしかないんじゃないかと思っている。

寛解しているとか就労しているとかじゃなく。
支援者とか医療従事者とかも関係ない。
精神障害者か健常者ということにこだわる必要もないと思う。
ピアサポートを広めたい、必要性を感じる、可能性を信じる的な想いのある人は仲間、すなわちピア。
そんな人たちと渾然一体になって「楽しみながら」ピアサポートを広げていけたらなぁ…なんてことを考えている。

荒唐無稽な夢想家と笑われるかもしれない。
「いや躁転してない?」なんて誤解もされそうだけど躁転してたらもっと支離滅裂かつ1人で突っ走ってると思う(笑)

とはいえ今は論じるより行動するしかない。
というわけで職場でも課題解決に向けたイベントの企画を上司と一緒にしている。
このままじゃ変わらないから自分たちで良い方向に光をかざして進むしかないよね!

ってなわけで今日はここまで。
暑い日が続いているので健康第一でお過ごしくださいませ。
んじゃ…アディオース!

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