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乳がん発覚と浮気の証拠

恋人の携帯覗いて証拠を見ちゃったこと・・・ある?

私はある(笑)。
私の乳がん発覚の瞬間はまさにそんな感じ。
医療者であり自分の働く病院で検査を進めていた私は、終業後自分のカルテを開いて、たった一人「証拠」を見つけてしまった。
証拠というのは病理検査のレポートにはっきりと書かれた「悪性」の2文字だ。

元彼の浮気癖に感謝する日が来るとは・・・

それを見ても見なくても、現実はとっくに存在していることに変わりない。
私が知らない間に事実は積み重ねられていて、泣こうが騒ごうが覆らない。
そんなあたりも、恋人の浮気の証拠を掴んだ瞬間に似ている。

乳がんは初めてだけど、なんだか不意にその体験が蘇って、うろたえることなく潔く諦めがついたのには、女癖の悪かった元彼に感謝したい。
あんな経験がこんな時に生きるなんて皮肉だけど人生は面白い。

ひとり、こっそり癌患者になった

文字にすると一つも面白くないのだけど、癌だとわかった瞬間ってただただ「がーーーん」ってなるのよね。ちびまる子ちゃんにみたいに。
「がんになってがーーーーんだってwぷぷっw」と客観的に面白がっている自分がいた。
泣き崩れたりするのかなと思っていたけど、そんなことは全然なかった。
本当に人の感情って不思議だ。

こうしてひとりでこっそり癌患者になった。
診察室で医師に告知されて知るより、こっそり覗いて知ってしまう・・・
なんだか私らしいなと思う。



ちなみに・・・

いつもその辺に転がっていて、夫婦で同じパスワードを使っている夫の携帯は、いつでも見れるが怪しさゼロなので調査したことがない。
Twitterはフォローしているけど、散財の証拠を掴んでしまうくらいで、怪しさのかけらも感じない。
こう思っておくのが幸せの秘訣だと思っている(笑)。


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