割とまじもんの中長期計画が出てきた!!

社長から中長期計画のプレゼンがあった。
結論から言うと、良い意味でこの通りに出来れば会社は業績回復どころか、強力に成長できると思える内容だった!
プレゼンからはうちの現状や問題点をよく分かっているし、じゃあ中期でどう動けば良いのか、動いていくのかを個々のアクションプランに落とせそうなくらい具体的な方針が良く定義されていた。
良かったところを数点挙げていく。

良いところ1.経営問題に触れた

会社活動は企画・営業・開発の3つの活動が必要だということ。今までの「開発メイン+おまけで営業」の会社活動では場当たり的になってしまい、現状維持しかできないという。今まで社長は開発の品質が悪いから業績が悪化した等現場の問題にしか触れてこなかったが、ここにきて初めて経営問題に触れた。これは大きな進歩だと思う。
また、中小ソフトハウスの構造的問題の分析内容も、ほかのやり手のソフトハウスの経営者の意見と類似するものがあり、割と真っ当だと感じさせた。

良いところ2.事業部長と社長がちゃんと役割分担をした

営業は社長、開発の管理は事業部長でやるようだ。
正直、事業部長の営業に対する腰の重さは何だかな…と思っていたので、社長が巻き取るのは正解だと思う。
事業部長は管理・守備型なので、営業できるタイプではなかったね。

良いところ3.営業的にどこを伸ばすのか明確にした

目標売り上げ金額のゾーンを設定し、ゾーンごとに顧客を整理した。これも今まで無かった。
これがあることで、社員は自分の案件が維持ベースなのか拡大路線なのかや、会社の目標規模が分かりやすくなって、意識的に行動できるようになると思う。

良いところ4.現場の成長・拡大が必要だと明言した

今は2チームなんだけど、ゆくゆくは3チーム制にするようだ。
昨今、現場の成長・拡大については全く触れず、新サービスを開発して業種転換を図るとまで名言していたのだから、非常に意識が変わったんだな…。

良いところ5.つまりは社員の要望に応えた

社員に言われるがままにした…というわけではなく。
去年の年末にやったワークショップで上がった、会社の見通しが立たない、場当たり的である、問題点の整理がされていない、現状維持になっている…という社員が感じている問題に対して、中長期計画をもって社長が応えた形になっていると思った。
特に、地に足のついた…という発言をプレゼンで繰り返しており、現場とかかわりの薄い新規事業の取り組みには反省も見られた。

課題

中長期計画は良いものだったが、これを実行するには単純に人手が不足している。また、現状の顧客との案件が途絶えたら一気に失速するというもともとの問題は改善できない。

おわりに

今回、社長は色んな人に相談しまくってた。
良く会議していたのは…コンサル、社長仲間、昔からのお客さん…この中の誰かが良い感じに社長を導いてやったんだろうな。
もちろん一番は社長の努力なんだけどね!
一体誰なんだろう…。
社員全員を無能扱いした上に具体性に欠けるうんこみたいな中長期計画を出してきた人材紹介上がりのコンサルとは違う、プロフェッショナルとは何かを感じさせる地に足の着いた仕事ぶりだよ。ほんと会ってみたい。

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