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どんなことでも「すぐにやる」方法

ついつい先延ばしにしてしまう」なんてことはないだろうか?

そこで今回はこの本から、「すぐにやる」方法を学んでいこう。


実際にこの本の著者も、以前はすぐに行動できないし、ダラダラと仕事をして、重要な仕事は先延ばし、書類作りは最初の一歩が踏み出せない状態だった。
そのため、毎日深夜11時まで会社にいるのが当たり前の状態になっていたという。

だがある日、鏡に映った、太ってやつれ切った自分の姿を見て呆然となり、「このままではいけない!」と一念発起し、
年に100冊以上のペースで効率化に関する本を読み漁って、先延ばしをしない技術を身に着けていった。

その結果、今では建設会社に勤めながら、税理士、作家など様々な仕事を掛け持ちしつつ、家族とドライブに行ったり、岩盤浴でリフレッシュするなどのゆとりのある状態になれたそうだ。

そこで、そんな著者から根性に頼らずに自然と行動できるような仕組みについて学んでいこう。

所得が多い人ほど行動が早い


成功者はとにかく行動が早い人が多い。

同じ1時間、あるいは1日で進める仕事や手を出す数、試す量が多い。

誰かにおすすめされた商品を「いいね!」といいながら、その2秒後にスマホを取り出しておすすめされた商品を購入してしまうのが成功する人の行動のテンポ感になる。

早く行動することで、うまくいくかいかないかがすぐにわかるし、大量に行動することができるからだろう。
そして大量に行動すれば、その中から自分にぴったりの1つを見つけられる可能性が高い。

そもそも1分の1で成功させるというのは、営業1件目で契約を勝ち取るみたいなもので、かなり厳しいのは言うまでもない。

成功者はビジネスでそれができているからうまくいくのである。ちなみに北の達人コーポレーションの社長である木下勝寿さんは、著書の中で、

「ピッと思いついたらパッとやるんだ。誰かと話していて、こんなことをやったら面白いと感じる。それを君が帰った瞬間にやる。」

このピッパの法則が成功している社長たちに共通している行動原則だと言っている。

だから成功したいのであれば、もっとラフに、もっと楽になったものにパッと手を出していって、その中から効果があったもの、手ごたえがあったものだけを残すといい。

何かで結果を出したいのならば、とにかく速攻でやってみて行動量を増やしていく必要がある。

すぐに行動するには1回だけでいいからとにかくやってみる


やる気というものは行動しているうちに徐々に出てくるものだ。

実際に5分だけ勉強しようと思っていたら1時間やってしまったことがある人もいるはずだ。
これは「作業興奮」とも言われる。

作業興奮とは、やる気がない状態でも、いったん行動を始めると脳からドーパミンが出て楽しくなってきて簡単に継続できるようになる心理現象のことだ。


だるいと思っていること、先延ばしにしたいこと、怖いことも、いざ最初の一歩を踏み出してしまえば徐々に楽しくなってきやすい。

「勉強なら1ページだけでいいからやる、トイレ掃除なら1分でいいから始める、筋トレも腕立て伏せを1回でいいからやってみる」そういった具合だ。

とにかく最初の一歩が大事ということをおさえてほしい。

行動できなくさせる心配事はすべてノートに書き出す


私たちがなかなか行動できない一番の原因は、行動することで生じる恐怖や心配事、不安が頭をよぎるからだ。

ある意味深く考えずにピッと思いついたらパッと行動してしまうほうがいいのだが、どうしても頭で考えてしまう人は、行動する前にその恐怖や不安、心配事をノートに書くといいだろう。

頭の中にある「なんとなく怖い」「なんとなく嫌だ」という漠然とした不安をまずははっきりさせるために、紙に書き出してアウトプットするべきなのだ。そうしないといつまでたっても自分が一体何におびえていて、何に恐怖を抱いているのかがわからない。

原因不明で体調が悪いよりも原因がはっきりしていて、病名がついたうえでの体調不良の方が少なくなる。
このように漠然とした不安や恐怖を頭の中からノートに書き出して明確にすることで「私はこんなことで不安になっていたのか。なーんだ。」と思えるようになる。すると多少怖くても動きやすくなるということだ。

想定外のことが起こってもこの魔法の言葉ですぐ動ける→「そうくるか!」


ガンガン行動していくと、想定外の不運や失敗に見舞われることが増える。
実際に営業で回る会社の数を増やせばうまくいかないことも増えるし、女の子にアプローチすればするほど、拒絶される数も増えるし、いろんな副業に手を出せばうまくいかないものも増える。

そのため何度も失敗に見舞われるとある日、心がポキっとおれて行動できない状態になってしまうことが多い。

そこでリカバリー方法として、うまくいかないときや失敗した時に「そうくるかぁ~!」と意識していうといい。

ネガティブな出来事が起こったときに、そのように唱えると視野が広がって、ネガティブな事態を他人事のように受け入れやすくなるのだ。

実際にハーバードビジネススクールのアーサー・ブルックス教授によると、
緊張状態の時に「不安だ」「興奮している」「無言」の3択だと、不安を口にしたり、何も言わずに平静を装うよりも、「興奮する、ワクワクする」と口にしたグループはパフォーマンスが上がったそうだ。


とにかく朝に集中して重要なことを終わらせる


朝から夜になるにしたがって、エネルギーと集中力、意志力が減っていってしまう。
そのため、朝に今日は「絶対に筋トレをしよう」と思っていても、仕事終わりに疲れ切った状態になると「やっぱり無理」となったりする。

なので、何か自分がやり遂げたいことや目標、行動したいことがあるのであれば、朝にやってしまうのが一番いい。

実際に著者は、出版が決まったら朝5時に起きて、出社準備を始める8時まで執筆をするそうだ。

朝早く起きたいならば、一気に早い時間におきるのではなく、徐々に時間を早めていくのがいい。

医学博士である坪田聡さんの書かれた「朝5時起きが習慣になる」という本には、

「起きる時間は一気に早くすることはできない。週に15分ずつ早く起きていって、1カ月に」1時間早く起きるのが限度だ。」

と書かれている。


なので、明日からいきなり朝の5時に起きようとするのは無茶だし、不眠になったり、睡眠不足で逆に頭が働かなくなるのでやめてほしい。

すぐ行動するには、準備に時間をかけないこと


行動する時のハードルはできるだけ低い方が最初の一歩が早くなる。

例えばTwitterを見るのに、毎回ログイン画面からメールアドレスとパスワードを打ち込まなければならないと面倒くさくなってみることが減ったりする。

このように、自分がしたい行動は簡単にして、自分がしたくない行動は面倒くさくしておくといい。

ジム、会社、大学、塾みたいに、あまり気が進まないけど実行したいことは、準備無しで簡単に実行できるように設定しておくといいだろう。


家から出て、カフェやファミレス、図書館で勉強や仕事をする


何かをやろうと決心しても、家には誘惑が多すぎる。

もし自宅で勉強や仕事をするのならば、誘惑をできるだけ排除しなければならない。

実際に著者が税理士資格の勉強中、大好きだったゲームを義理の弟の自宅に送って、パソコンに入っていたゲームも削除したそうだ。

それがもし厳しいようであれば、カフェやファミレス、図書館、自習室などを利用するのがいい。


カフェの中だとうるさくないか?」思う人もいるだろう。

面白い研究結果がある。
イリノイ大学のラビ・メータさんは、創造的な仕事をするのに適したノイズを研究した。その研究では、「無音・50db・70db・85db」と4つのグループに分けてテストを行った。すると70dbのグループが突出して成績が良かったのだ。

この70dbというのは、喫茶店での周囲の話し声に相当する雑音になる。※85dbは大きなゴミ処理の音や、静かなオートバイのエンジン音に相当するレベルなのでちょっとうるさすぎる。

このように静かすぎずうるさすぎない絶妙なノイズのカフェは深く集中するのにピッタリの環境なのだ。

ちなみにこの研究では、心地いいノイズであっても自分に関係ありそうな会話が展開されているオフィスのような環境だと、周囲の会話につい引き込まれてしまったり、集中しようとしても何かの邪魔が入ってしまったりするため、あまり創造的な仕事をするのに向いていないことが分かっている。


ちょっとでもいいので、お金をかける


お金をかけると、人はできるだけ払った分の対価を得ようと躍起になる。

実際に著者はよくグリーン車を利用しているそうだ。
グリーン車は少しお金がかかる代わりに、広々としていて人も少ないからパソコン作業がしやすい。そしてせっかく少し高いお金を払ったのだから普通車でやれること以上の成果を上げようとして、結構作業に集中できたりするらしい。


グリーン車の車内

行動したいのであれば、筋トレも家で自重トレーニングだけをするのではなく、1万円のダンベルセットを買うだけでも買ったからにはやろうとなるはずだし、ジムに入れば会費がかかるからその分は回収しようと頑張ろうとする。パーソナルジムのように×お金が高額であればなおさらその効果は高まる。

自分がどうしても達成したいものがあれば、あえてお金をかけてみるのも1つの手だろう。




大量に試して失敗すればするほど、自分にとってぴったりの正解も見えてくる。一発で当たりを引こうとするのではなく、大量に引いてその中から当たりがあればいいなという感じで行動してみるといいだろう。







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