見出し画像

【タスキ】秋田に戻って事業承継します①プロローグ

【タスキ】僕は中小企業の三代目として生まれた

これ書いてから3年弱になるんですね。8月末に秋田に戻って9月から家業である屋外広告業の事業承継を始めると共に、同時並行で不動産鑑定部門の立ち上げに入ります。

ここ最近は後継者の動きや事業引継ぎが随分ポジティブなものとして捉えられるようになった気がします。
私もオンラインサロンに入っているアトツギU34とかは投稿を見るに本当に多様なバックグラウンドを皆さんお持ちで、何より自分以外にも若く挑戦心のある後継者がいることに非常に刺激を受けました。

これまではというと地元に戻り、家業を継ぐなんて言うとポジティブな反応ばかりではなかったんですよね。というか有り体に言って悪口じゃねぇか?と思ったこともしばしば。

「あぁ、秋田ねぇ(半笑い)」
「秋田って買い物するとこあるの?笑」
のような地元の田舎感に対してのご意見や

「看板屋なんてやっていけるの?」
「秋田なんて衰退する一方で将来性あるの?」
とその将来性を心配して頂くお声もありまして

「一回は東京に出た方が良い」
「証券化マーケットも一度は見てみないと」
と鑑定の仕事についての助言を頂きました。(この助言は普通にありがたかったですが)

でもあれです。
どれも私には響きませんでした。
なぜなら、私が継ぎたいから

家業を継ぐと言うとよく言われます。
「お父さん喜んだでしょう?」

そうですね、直接は言われた時はありませんが、父は喜んだと思います。親子で働く難しさはこれからですが、今ここまで形になってきたのは嬉しいはずですし、それは伝わってきます。

ただ、継ぐ側が「継いだら喜んでくれるだろう」というのを全面に出して帰るのはちょっと違うんじゃないかなと私は思うんです。

後継者って、これまでの伝統や歴史、或いは使命感を持ってる人が多いと思います。勿論大切なことだし、私もそういう使命感はあります。

でも、それが悪い方向に行く場合もあると思うんです。思い入れのある事業だからと市場を客観的に見れなかったり、更に悪く言えばただただ継ぐために戻って来て後継者に意志がなかったり。

使命感は持ちつつも、自分がどうしていきたいのか、この会社をより良い方向に導くのだという強い覚悟が後継者にこそ必要なのではないかと思うんです。

今回戻るに辺り、自分自身の想いを整理する意味も込めてnoteに綴っていきたいなと思います。しばし続きます。

#タスキ #後継者 #アトツギ #事業承継

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?