見出し画像

人事の仕事のやりがいについて考えてみた

以前noteで掲載していた記事を、クリエーションラインAdvent Calender 2023用に再編集しました。当社のアドカレは技術的なブログが中心になりそうですが、僕はHRの代表者として自分自身のことについて書きます。

社会人4年目に人事部に着任し、それから約16年間人事の仕事を続けています。このうち10年以上はマネジメントに携わりました。前職では人事部長、現在はクリエーションライン株式会社のCHROを拝命しております。

振り返るとうまく行かないこともたくさんありましたし、うまくいかなかったことの方が多かったです。
信頼が得られなかったこと、毎日のように誰かに怒られ続けたこと、辛い日は現実逃避して身を守ろうとしたこともありました。

そんなこともありましたが、僕はやはり人事の仕事には高いやりがいがあり、この先も続けていきたいと思っています。そこで今回は、僕の自己紹介も兼ねて人事の仕事のやりがいについてまとめてみました。


これまでの人事経験を振り返る

まずはじめに、僕のこれまでの人事経験です。

約16年間で本当に多くの領域に携わらせて頂きました。これだけ多くの領域を経験できたのは、一緒に働いてきた方々のご期待とご協力のおかげです。本当にありがとうございます。
まだまだ努力不足なことも多く、今もたくさん失敗と反省を繰り返しています。もっと実力を磨いていかなければなりません。

人事の仕事にはどんなやりがいがあるか?

つぎに、僕が感じている人事の仕事のやりがいを大きく3つにわけてまとめてみます。

やりがい①:会社を大きく変化させる仕事だから

人事は会社の中で大きな影響力を持つチームです。そのため人事が執り行う施策は、経営を左右するものが多くあります。
僕がこれまで取り組んだ施策と効果の一例は次のとおりです。

もちろん、全て僕だけが取り組んだことではなく、いろいろなことを複合的に取り組んだ結果です。
ですが「あの時あの施策をやっていたからよくなった」と思えるような状態を作ることはできたと思います。

ちなみに、以前の上司からは「管理部門の仕事は会社全体を変革する仕事、どの職種よりも大きな影響をもたらす役割と言っても過言ではない」と言われたことがありますが、本当にそのとおりです。影響の大きな仕事に携われるのは高いやりがいを感じています。

やりがい②:ブレイクスルーの瞬間に伴奏できる仕事だから

じっくり一人の従業員と向き合い、その従業員を勇気づけたり、わからないことを解決したり、不安を軽減したりすることも人事の大切な仕事です。中には一人ひとりの人生を大きく変えるブレイクスルーの場面に立ち会うこともあります。僕もこれまで何度かブレイクスルーの場面を経験しました。こちらも一例を紹介します。

  • 評価者研修を通じて新制度の主旨を理解してもらい、多くの課長から「きっとこのやり方なら評価がうまくできそう!」と言われた

  • 様々な事情が重なり処遇説明が複雑化した社員の管理者に対して、処遇の推移を分かりやすく図示した資料を作り、説明責任を果たせるようにした

  • 退職意向の強いメンバーを説得し、社内で新たな活躍の場を提供した

  • 発達障害であることをカミングアウトしてくれた新入社員に自分なりの経験や意見を伝えたところ、涙を流しながら喜んでくれた

振り返ると本当に責任の大きな仕事だと思います。自分の発した一言によってその人にとって悪い方向に導いてしまうこともあるからです。事前にかなりの時間をかけて話す内容を練ることもたくさんありました。

しかし親身になって相談に乗った結果喜んで頂けた時には、こちらも嬉しい気分になります。個人のブレイクスルーに介在するのも人事の仕事の大きなやりがいのひとつと思っています。

やりがい③:会社のことを真剣に考えている熱い仲間に出会える

人事に携わる方は、僕と同じく高いやりがいを持って仕事をしている方がたくさんいます。そのような方に共通しているのは、ベクトルが自分ではなく会社や仲間に向かっており、会社のため・組織のためになんとかしようというマインドを持って取り組んでいる方が多いことです。このようなマインドを持つ方と一緒に仕事をしたり、社外の方であればネットワークができることもやりがいのひとつです。僕も随分と周囲の仲間に助けられたり、刺激をいただいたりしてきました。

人に関わる仕事をしている方って、人に対しての温かさがあるんですよね。
とても協力的ですし義理人情に熱い。こんな仲間といつまでも一緒に仕事がしたいと思います。

以前の同僚・人事コミュニティのメンバー・SNSで知り合った人事仲間

事業会社人事のキャリアを続けるのは難しい

ここまで人事の仕事のやりがいについて説明してきましたが、重圧も風当たりも大きいのが人事の仕事です。
経営と現場の狭間で板挟みになる時・ガバナンスを維持するために耳の痛いことを言う時・組織の中で緩衝材やサンドバッグの役割を担う時もよくあります。とてもストレスが溜まる仕事だと思っています。

人事職の仲間、特にマネジメントに携わる方の中には、数年単位で転職を繰り返す方、現役人事を卒業して人事コンサルになる方も多いです。既に人事を離れて現業部門に戻った方もいます。信頼を維持し長く同じ環境に居続けるのが難しい仕事なのだと思います。そんな僕も転職を繰り返してきた一人でもあります。

そんな難しい仕事ではありますが、やっぱり事業会社の人事の仕事のやりがいは大きく誇りを持って仕事をしています。難しいこともありますが、この先も事業会社の人事という立場でできることを実現していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。


この記事が参加している募集

人事の仕事

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?