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安藤忠雄氏の建築にふれた時を思い出す。

23歳くらいだったかな、安藤忠雄さんの著書「安藤忠雄の都市彷徨」を読んだのは。
当時、ボスが好きで本を借りて読んだ。

その年の夏休みには深夜バスに乗って、安藤さんの建築を見に大阪や淡路島にいったりして。

本を読んだ影響で、実際に行って目で確かめたいと思った。

当時、カーサ・ブルータスでも時々安藤忠雄特集があったりして、
カーサを片手にワクワクしながら見に行ったのを覚えている。

そんな安藤さんのインタビューを見る事ができた。

久々に見る安藤さんは、相変わらずのトレードマークである七三分けヘアスタイルで、まだまだ元気といった様子。
確かに年齢もあるし、がんを患っているということもあるのか、白髪ヘアでだいぶ年を取ったなというのが正直な印象だ。

インタビューを読むと、まだ見ていない建築を見に行ってみたいな思う。北海道の「水の教会」とか。

内容については読んでもらった方が当然いいに決まっているので、自分の思い出を書くことにする。



今でも覚えているのは、「光の教会」だ。

最寄りの駅からバスに乗り、閑静な住宅街にコンクリートうちっぱなしの建物があったのがとても印象的だった。
「近代建築バーン!!」
みたいなどでかい印象はなく、写真で見た時の印象よりも意外とこじんまりとしているなと感じた。
周りの風景にとけ込むかのような。

でも、見れば見るほどミニマムでムダの無い形、そして光の入り方などが素人の自分でもカッコいいなと思えた。
コンパクトカメラを片手にどんな角度で撮ればかっこいいか、光の逆光とのバランスはどんな感じがいいか、など数本のフィルムを回した。被写体としても、建物としての空間もとても良かったので,今でも当時の空気感や夏の暑さ、空間の静けさなどを覚えている。


その旅の最終目的地は、淡路島夢舞台だった。
2000年につくられた多目的用途が可能な施設、とでもいえば良いのか。
野外劇場、会議場、植物館、公園などが広大な敷地につくられていた。
教会もそうであるように、周辺の地形や土地柄とのバランスを考えられている様な感じがした。

わざわざ行って見たいと思わせる建築は本当にすごいなと思う。全くの素人だけど、本を読みその人の考えている事に触れると、建物に感情を感じる事ができる。
これは、建築に限った事ではないが作り手の想いみたいなものは作品に魂が宿るのだろうか。

まだまだ現役だという安藤さんの記事を是非!!






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