元ベンチマンの短信

スポーツにおいて、「ベンチ」という考え方・立場がある。

主にチームスポーツにおいて、試合の中心となる「レギュラー」がいる一方で彼らに不測の事態があった場合、その代わりを務める選手がいる。いや、その役割すら怪しい場合も時としてあるかもしれない。

考え方と書いたが、誰が作ったかもわからないし、誰がベンチと言い出したかもわからない。当たり前に染み付いた「ベンチ」という概念は、ただ試合に出られないという事実から自然と定着して、その意味を無意識に広げている。

この世の中に「ベンチ」を経験した人はどれくらいいるのだろうか。少なからず、私はその一人だ。むしろレギュラーになったことがない。笑える。

経験者の私が思うに、ただ試合に出ないだけではなく、それぞれが色々な理由を抱えて「ベンチ」に居座っている。
・仕方なしにベンチにいる人
・ベンチにようやく登ってきた人
・実力があるのに、何らかの事情でベンチにいる人
・ベンチにいることが好きな人
・ただ座りたいからベンチにいる人

ぱっと考えてみるだけで、理由は5つも出てきた。
だから多分考えればもっと出てくるし、自分以外の経験も知ればさらに出てくると思う。

試合での活躍が見えやすい選手ではないかも知れないが、
ある意味大事な存在にも、無意味な存在にもなれるのがベンチだと思う。

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