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投資先の選び方

反骨精神、独立独歩、個性、革新、といったキーワードが大好きだ。単純にワクワクする。安定なんてつまらない。
なので、新興国もベンチャー企業も頑張ってもらいたいし、成長のポテンシャルはとても魅力的だ。

けれど、個人的な好みと投資先は別。
私は低PERの割安企業という指標から国内株投資を始めたが、すぐにこの指標が万能ではないことに気づく。PERは業種によって水準が大きく違う。業種によっては単純にPERが12なら割安、とは言えない。
また、今から育つのか、育ちきって競合に抜かれつつあるのか、実力があるのに投資家人気が低いだけなのか、という割安のステータス的なものはなかなか株式指標から読み取れない。これらがわかるのは後日であることも多い。株価の上昇は投資家の期待に過ぎない。

投資先を分散させるのが投資の鉄則なので、私はなるべくいろいろな理由で株を買うようにしている。低PER、優待人気、値嵩、高配当、成長期待、時価総額など。で、たかだか数年ではどれが「来る」のか、全く予測できないことを思い知る。オワコン、弱小、と思っていた銘柄がTOBで大きくプラスで売れることもあったし、誰もが知ってるような有名企業がずるずる下がるような相場だったり。

冒頭の話に戻そう。
新興か老舗大企業か。
単純な確率論で言うなら、伸びる新興はひとつまみ、他は市場から撤退していく。大企業は、ただ規模が大きいだけじゃない。長い年月を生き残ってきた精鋭だし、そのネームバリューと安定高額報酬で優秀な人材を桁違いの人数で採用する。
だから新興に勝ち目が無い、とは言わないが、安定大企業10社に投資して残念なことになるのが2社、新興企業100社に投資して生き残れるのは2社、ざっくりこのくらいの確率であろう。

以上、私の株式投資ポートフォリオが東証プライム銘柄に偏る理由。いや、ほんと新興銘柄にも投資したいんだけどね。選ぶのが難しい。

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