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アンサンブル・フェリーチェとの一瞬

昨日、小金井 宮地楽器大ホール のホワイエ、イヤリングをつけた美しい女性コーラスメンバーたちや観客でごった返す中で、Iさんを探した、彼はずっと遠くで、たくさんの人に囲まれていた、大学時代からの友人、とてもバスの声が綺麗な人だった。会社退職後、東邦音大の短期大学に再入学し、卒業した。


近づくと、夫人がnoboruさん  noboruさんですか。。と尋ねてきた、

数十年ぶりです、       はい。


彼はきてくれたお孫さん向かって、笑顔で握手と言って手を差し出していた。

握手して嬉しそうな Iさん。  そうですこれこそが、


音楽です。


その後で、言葉を交わした、毎月練習ですか?  

いや毎週です、と彼は答えた。


そうではなく、多分毎日なのだろう。


その積み重ねが、今にある。


混声合唱団アンサンブル・フェリーチェの音楽監督 服部さん、女性の快活なメンバー、そして、マドンナ晴美をトレーナーとする男性グループHarumi Brothersを含む男性メンバー、ピアニスト、staff、全ての家族、友人など参加者たち、スカルラッティ、フォーレ、ワーグナーのタンホイザー、宮沢賢治、沖縄から、美空ひばりまで、、の全ての時空がこの一瞬に集約されたと感じました。


それは永遠の生。


かつて、三島由紀夫が北杜夫の「楡家の人々」を評して、これこそが、

小説の勝利と語った言葉を思い出した。


いやそうではない、

この瞬間こそ、集団的身体的行為であるアートの勝利であると。

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