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【やまのぼ ブックレビュー No.14】「死ぬほど読書」丹羽宇一郎・著<幻冬舎新書>を読んだ。

<やまのぼ>は、読書好きだが、「遅読家」なので、年間100冊そこそこしか読めない。速読法をトライしたことも数回あるが、いまだ身についていない。なので、夢の年間300冊読破を実現するのは、まだまだ先のことのようだ。そんな<やまのぼ>が、本書のタイトルを見て、読まずにいられようか?

<やまのぼ>は、暇さえあれば1ページでも、半ページでもなにがしかの書き物を読んでいる。薬の効能書でも、スマホの取説でも、求人広告のチラシでも、とにかく文字を追っているのが、性分にあっている。

文字を目で追っていないと、何だか落ち着かない。これには、「文字離読症候群」という病名でもつけられそうだ。

<やまのぼ>は、中学生のころは、武者小路実篤、高校生のころは、星新一、大学生のころはヘルマンヘッセや安部公房に夢中だった。最近ではあらゆる部門を手当たり次第である。

小説は女流作家のものを特に好み、仕事柄工学関係の専門書も結構読む方だ。ところが時代小説はいまだに、なじめないでいる。

その読書術は、まず書店に出向き、タイトルが刺さり読みたくなる本を探し出す。そして、公立図書館へネット経由でリクエストする。二週間の貸し出し期間中に、アッチ読みコッチ読みして2~3冊程度並行して読み進めている。

本書では、伊藤忠商事元会長、元中国大使でビジネス界きっての読書家・丹羽宇一郎が、本の選び方、読み方、活かし方、楽しみ方を惜しみなく披瀝している。

「読書の真価は生き方に表れる」とまで、言い切っている著者。

「問題は人との関係であり、一人で解決するものではない。他人への想像力と共感が、解決へ導いてくれる。問題がある限り、またそれを解決する答えも必ずどこかにある。問題があるということは、生きている証だ。

「問題があることを喜べ」という。本書のこの一節が、<やまのぼ>の人生羅針盤の針補正になったことは確かだ!


<やまのぼ>のお薦め度 ★★★★☆
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<やまのぼ>のお薦め度規準
(独断と偏見です。あしからず)
★★★★★ 蔵書にして読み返したい
★★★★☆ 読みごたえありでお薦め
★★★☆☆ そこそこ読みごたえあり
★★☆☆☆ 時間つぶしにはなります
★☆☆☆☆ 本屋での立ち読みで充分
☆☆☆☆☆ 時間の無駄使いだけです



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