見出し画像

【若手ビジネスパーソン向け】モチベーションと問題を切り分けることの効用

記事を読んだ後輩から核心を突いたコメントをもらった。ビジネススキルを高める、志を育む、こういったことを考える前に、モチベーションをどう上げればいいのか教えて欲しい。

クリアカットな回答が思いつかないが、私なりに振り返り、どのように捉え、対策してきたのかを記事にしたいと思う。

1)モチベーションとは?どんな影響があるのか?
ビジネス書において、様々な表現をされているが、「何かしらの目標に向かって行動する意欲や欲求」と定めよう。モチベーションが高い状態であれば、行動の量が増え、質も高まり、自ずと効率(時間あたりの成果)も高まり、目標達成により近づくという点において、高い状態を維持できることは望ましいと考えられる。

2)モチベーションが低い状態とは?
行動量が減り、質も下がり、効率が悪くなっている状態であると思う。つまり、モチベーションを落とす原因が存在するのだ。モチベーションが落ちている理由は以下のように分類できのではないだろうか。私は、頭で考えるのではなく、ノートに書くなど言語化することをお勧めする。なぜならば、頭の中で考えているだけではフワッとした状態から昇華できず、原因にたどり着くことは意外に難しいからだ。

A)プライベートの問題
家庭の不協和音、両親の病気、ご近所トラブルなどなど、気を取られる問題があり、仕事に集中できない場合。常にというわけではないが、まったく問題がない状態を作ることは不可能に近い。人は生きていく上で、何かしらトラブルを抱えるものだ。

B)仕事上の問題
職場での人間関係のトラブル、自分の評価に対する不満、仕事での失敗など起きている時間で多くの割合を占める仕事での問題はモチベーションに大きく影響する。

C)キャリアを含めた人生設計に関する問題
キャリアアスピレーションも含め、中長期的な自分のライフプランに関する不安。本来、キャリアアスピレーションは仕事の一部ではあると思うが、昨今、キャリアは本業のみならず、副業も含めて自分の人生設計との関係性が深くなっており、別立てとした。

D)そのほか
明確な理由はないがなんだかやる気がしない。私も時々、「疲れたな。。。やる気がしない」でも原因がない、というときがある。なんでだろう?と自分に問いかけても回答はない。

ぱっと思いつく原因を列挙してみた。大枠、どこかに該当するのではないだろうか?であれば、この後、どのように対処すればいいのだろうか?

ステップ1)原因を特定する
まずは、モチベーションが上がらない理由を掘り下げてみることが必要だ。

簡単な例を示す
心 境:仕事において、先行きが見えなくて、やる気が起きない
原 因:①キャリアプランや会社や②職種の将来が不透明だから

ステップ2)問題を2つに切り分ける
上記において、「自分で問題を解決できるもの」と「自分で解決できないもの」に切り分けるのだ。

*①キャリアプランは自分の意志で創ることができるため、「自分で解決できる問題」に該当する。逆に②会社や職種の将来が不透明だからは自分の力では影響力を及ぼせないため「自分で解決できない問題」として定義して切り捨てる。②の議論をいくらしても時間を浪費するだけだ。

ステップ3)課題にアプローチする
キャリアプランについては自分次第でどのようにでも描くことができる。まずは、現状の把握(積んできた経験、現職における評価から導き出される”強み”を定義する)とあるべき姿(近い将来、何をしたいのか?なぜ、そうしたいのか?)を描く。そのうえで、具体的なキャリアプランに落とし込んでいく。この時、自分の経験(人生)を振り返ることは容易ではない。場合によっては精神的苦痛を伴うこともある。よって、常日頃から振り返り、経験を言語化しておくことをお勧めする。

3)モチベーションに対する私の考え方
私がモチベーションを大切にしている理由はいくつかあるが、大きなものの一つは”ルーチンで発揮している能力以上の成果を出す”ことにある。正直なところ、今の業務を回すだけであればモチベーションをわざわざ高める必要はないのではないだろうか?モチベーションを高めたいと思っている時点で、何かを成し遂げたい、何か楽しくしたいなどの動機の根源があるはずだ。であれば、ちょっとしたきっかけで変わると思う。もう一つ、業務を「やるべきこと」「やりたいこと」「やれること」に切り分けたとき、「やるべきこと」はモチベーションを必要とせずともやれる状態を作っておく努力をしている。そのコツは習慣を作ることである。毎日、朝は5:50起床、7:00前には会社に到着して情報媒体に目を通す、メールを処理する、やり残した仕事を処理して9時からの会議に臨む。金曜日はダミースケジュールを作っておき、クリエイティブな仕事をする時間にする。土曜日の朝は溜まったメール処理と部下への翌週からの指示メールの作成。日曜日の夜はスケジュール確認およびTo doの再確認をする・・・等々。習慣を作ることは容易ではない。ただ、習慣が出来上がれば、当たり前の基準が上がり、「やるべきこと」を無理なく処理できるようになると思う。ちなみに、「明確な原因がわからずモチベーションが上がらないときは何もしないことだ。私は1日漫画喫茶に入り浸るなどして過ごし、夜に罪悪感を覚え、モチベーションが再上昇してくるのを待っている。

4)最後に
今年で44歳を迎え、年々時間が過ぎるのは早いと思うようになっている。人生において、悩んで立ち止まることは多々あるが、残りの人生を後悔なく生きるため、そういった時間は最小限に抑えたいと思う。そのためにも、現状と勇気をもって向き合い、今できることを見極め、迅速に行動することが大切なのではないだろうか。その前提条件として、今ある問題を見つめ、「解決できるもの」「解決できないもの」に分けてアプローチすることは効果的だと考えている。もちろん、人間なので、解決できない問題だからと言って完全に切り離せるわけではない。しかしながら、「解決できないから考える時間を解決できる問題にフォーカスしよう」と思うだけで、多少は気持ちも変わるはずだ。モチベーションについては、今後も重要なトピックとして向き合っていきたいと思う。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?