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週末のBloombergより

◆FEDの利上げ可能性は比較的低いまま(2割程度)だが、長期金利の上昇トレンドはまだ反転した感じではなく、ボラも高いまま。

◆クレカ、住宅ローン、自動車ローンの延滞上昇など、利上げが効き始めている兆候がしっかり出てきている。これまで予想以上に強い米景気を支えてきた消費者周辺は今後よく見張っておく必要がある。

◆多くの投資家が、今後半年以内くらいに景気減速が始まり、金利は低下に向いそうだとほぼ確信しているにもかからず、エントリーコストをちょっと間違えると高いボラで損失に苦しむことになりそうで、手が出せない。

◆金利が昔のようにゼロまで下がるためには、QEを必要とするような凄まじいショックが必要。これまでの利上げで利下げのクッションが相当復元できたこともあり、ゼロ金利復活はちょっと想像しがたい。

◆今週はUBSのAT1債を含め、IG、HYとも起債活発。金利水準が高いので投資家の食欲も旺盛。


◆ムーディーズの米国債見通しネガティブは、投資家の米国債へのスタンスを変えるものではないだろうが、米財政(政治)がこのままではマズイ、という目覚ましにはなりそう。

◆米財政がもはやsustainableでないことは誰の眼にも明らか。幸い、エビデンスに基づく改善アイデアはたくさんある。超党派の委員会などをベースに、民主・共和両党が協力してそれらを実現していく必要がある。

◆今までは利回りが高くて最高に安全なCASHをじっと握りしめていればよかったが、いずれは金利低下局面に入る。ボラが高くてエントリーのタイミングは計れないが、5年超のデュレーションを少しずつ分散して加えていくのが良い。その際、キャピタルゲインではなくインカム確保に注力する。

◆今後3ヶ月以内に日銀のスタンスが変わり、大量の資金が日本に還流していくリスクがある、と多くの海外投資家が意識している模様。

◆中国からの投資引き上げが急速に進んでいるが、国策で進めてきた脱炭素やEV周りには、西側諸国がかなわない世界最先端の技術がたくさんある。うまく投資できるなら利用すべき。但し補助金漬けの事業には注意。


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