全国のピッチに立って

終わってみるとあっという間で、本当に幸せな時間だったなと思う。
約15年のサッカー人生で初めて挑んだ全国大会。
味わったことのない緊張感、全国大会独特の雰囲気、高知大学体育会サッカー部としての責任感、部員一人ひとりの想い、いろんなものを感じて臨んだ。

結果的に、チームとしては3戦全敗で予選リーグ敗退。個人としても第2戦の法政大学戦での出場のみに終わった。
このチームのキャプテンとして責任を感じるし、自分自身の不甲斐なさに腹が立つ。
それでも一生懸命ついて来てくれ、チームの勝利のために動いてくれたチームメイトには感謝している。

この大会期間中に印象的な出来事があった。
それは初戦前夜に選手だけでミーティングを行ったことだ。ここでチームに大きな希望を感じた。

ミーティング自体は上手くまとまらなかった。しかし全員が自分の考えをしっかり主張し、議論した。
「主体的」とはまさにこのことかというほどに、発言し合い主張し合った。
全員が勝利を目指しているのだと再確認した。

このミーティングをもっと重ねていれば、一人ひとりが考えを主張し議論できる機会を作っていれば、と後悔するほどこのミーティングはやって良かったと個人的には思った。

しかしながら翌日迎えた初戦は完敗だった。上手く戦えなかったのは、圧倒的な準備不足とキャプテンとしての自分の責任である。
チームをマネジメントする力、一人ひとりの良さを引き出す力、チームをまとめる統率力、全てにおいて物足りなかった。キャプテンとして未熟だったなと強く感じる。
自分にもっと力があれば、結果は違ったのかもしれない。

唯一出場した第2戦の法政大学戦は、チーム全員が共通理解を持って、これでもかというほどコミュニケーションをとり、全員でチャレンジし全員でカバーし合い、試合の中で試行錯誤を繰り返し、主体的に戦った。あと少しほんの少し届かなかった。
結果的に負けて予選リーグ敗退が決まった。
悔しかった。でもそれ以上に楽しかった。心の底から。
決して満足した訳ではないが、試合後はどこか清々しい気持ちでもあった。

敗退が決まって迎えた最終戦は、全員が一勝を目指してひたむきに戦った。
自分自身最後ピッチに立つことは叶わなかったが、チームメイトの全力で戦う姿勢に胸が熱くなったし、そんなチームメイトを誇らしく思った。
本当に最後までよく戦ってくれた。

しかしこのままで終わらしてはいけない。強く逞しい高知大学体育会サッカー部を作っていくために、今大会のフィードバックをしっかり行い、出来るだけ多くの部員と共有したい。
来年こそ、この舞台で後輩たちが輝くことを信じて。

そしてこのチームのキャプテンとして自分なりに大切にしていたことが一つある。
それは練習、試合終わりの締めの一言だ。
その日感じたこと、チームに対して感じることを短いながらも自分の言葉で伝えたかった。
もしかしたらというか、絶対全員には響かなかったと思うし、届かなかったと思う。
たった一言で他人の考えを変えたり、チームを強くすることは出来ないけれど、それでも何か考えたり行動を起こすきっかけになればと思い、自分なりに毎日考えて伝えたつもりだ。
もし少しでも届いて、考えたり動いてくれたのならやって良かったなと思う。

プレイヤーとしてはほとんどチームに貢献することは出来なかったけれど、大舞台でチームを少しでも前に進めるために動いたことは、多少なりともチームの役に立ったかなと思う。

夢の全国大会のピッチに立ち、改めてサッカーの奥深さと素晴らしさに魅了された。
明日も明後日も平成が終わり新しい年号になっても、またスパイクを履き鈍足ながらもボールを追いかけたい。

#高知大学体育会サッカー部 #iリーグ
#全国大会 #大学サッカー

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Naoya Nobuto

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