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「悪い事をする人」を罰しても、その人も、世界も良くならない

ニュージーランド在住で、総合診療科医、ライフコーチ、Havening technique ®️プラクティショナーなどをしています。

誰か(Aさんとしましょう)が、あなたが見ていて「これは良くないなあ」と思うことをしている、としましょう。

それがあなた自身にも影響がある時、
または明らかに他の人に影響がある時、
あるいはAさん自身に良くない影響がある時。

あなただったらどうします?

ほとんどの人は、Aさんの行動を変えようと注意をすると思います。

その前提は「Aさんは正しくない事をしている」から、「その行為は変えないといけない」。

これは『警察』のする事でもあるし、
『教師」がすることも
『医師』がすることも同じ様な事です。

もっと大きな規模で言えば、
宗教や国の間の紛争や戦争も同じ様なことです。

でも、警察が「悪い事をしている人を捕まえても」、世の中は良くならない。
教師が「生徒に怒っても」、生徒は同じ行動を続け、退校になる。
医師が「患者さんに注意しても」、患者さんはタバコを吸い続ける。

戦争はどちらかが疲弊するまで続き、
一つの戦争が終わっても、またどこかで戦争が始まる。

(もちろん、ベストを尽くしていらっしゃる、警察、教師、医師の方々の努力を軽んじているわけではありません。)

私の勧めているCollaboratice problem solving (CPS)。

これは子育てや教育の場において、とても効果的なのですが
一番最初にDr. GreeneとDr. Albonが始めた時は
学校で暴れ退校になったり、精神科病棟に行ったり、暴力による犯罪を犯し刑務所に行ったりする若者を、体罰や拘束を使わずに、どの様にマネージするかというところから始まった様です。

まず相手の話を聞き、次に自分の懸念を説明して、一緒に解決策を考える、
というCPSの方法は、
大人と子供の関係だけでなく
大人同士の関係でも有効な方法です。

私がCPSのセミナーを今年受けた時に、インストラクターが言っていた言葉で印象深いものがあります。

それは 「CPS(のプランB) は、もしも最終的に問題解決のところまで行きつかなくても、始めただけでも意味があるし、関与した人の関係に良い影響をもたらす」ということ。

(プランBについては、上の記事を読んでいただくと分かります。)

私が目指す、大人も育つ子育て。
親の効果的でない子育てのため起こる、子供の受けるトラウマを最小限に抑え、
我々の次の世代がレジリエントになり、
親も自分の内面を振り返りながら成長する。

それだけでなく、
CPSを使うことで、家庭、職場、社会で
権力や暴力を用いた問題解決を減らし
もっと愛に溢れた世界になること。
そんな事も目指しています。

今月2024年3月中は、このCPSを一緒に学び実践していくオンラインサークルのメンバーを募集しています。

無料ですが、参加の条件があります。
もしもご興味のある方は、下の記事を読んでいただき
コメントいただけるとありがたいです。


今日も長文を読んで頂き、ありがとうございました。

「親も育つ子育て」を広めるために、私の持っている知識、経験、資料をできるだけ無料で皆さんに届けたいと思っています。金銭的サポートが可能な方で、私の活動を応援していただける方は、サポートをしていただけると嬉しいです。