単調なメロディーでも。
あどけない歌い方でも。
どっかで聞いたことあるメロディーでも。
使い古されたような歌詞でも。
　
頭の中にずっとこびりついて離れない曲が名曲だろう。
　
　
盛り上がりのないストーリーでも。
物珍しくない環境設定でも。
とりわけ特徴のない言葉遣いでも。
その辺にいそうな人間が主人公でも。
　
みんなの心に住み続ける物語が名作だろう。
　
　
奇をてらう必要なんてない。
特別すぎる必要はない。
誰も思い浮かばないオリジナルである必要はない。
平々凡々に基づいてていい。
　
誰かが見聞きした時に大きく感動させる力があるのはなく、
忘れられることなくいろんな人の共通認識になっている。
「ああ、あれね」って思ってもらえる。
どこにでもありそうでどこにでもない。
　
それが名曲であって、それが名作である。
　
そんな作品を作れたらどんなにか素敵だろうなぁ。
　
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