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きらきらは輝き?煌めき?

むすこが突然私に聞いた。
「まま、きらめきってなに?」
 
星、ダイヤモンド、イルミネーション、
陽を受けた小川…
フラッシュ暗算の如く、
猛スピードできらきらしたものたちが
頭を駆け巡った。
 
「きらきら輝くもの、かな……?」
 
答えた私は少し懐疑的だった。
輝くものなのだとしたら、
「輝く」とはどういうことなのだろう。
かがやきときらめきはどう違うのだろう。
 
考え出すと止まらなかった。
 

言葉と言えば国語辞典

まずは輝きを辞書で引いてみる。

「かがやくこと。また、かがやく光。」

Webio国語辞典より(以下同サイト参照)

かがやくことがわからないから引いているんだッ!
心の中でジョジョの如く叫ぶわたし。
気を取り直して「かがやく」を引き直す。

「まばゆいほどきらめく。きらきら光る。光を放つ。」とある。
むすこへ伝えた「きらめきの意味」は
あながち間違いではないようだった。

かがやきときらめきの違いはどこに?

それなら、かがやくことは
きらめくことと同義なのか?
ニュアンスが違うだけなのか?
だとしたらどこに違いがあるのだろうか?
ひょっとして違いなんてない、
なんてこともあるのだろうか?
ますます混乱してしまった。
 
恐る恐る「きらめき」の意味を調べてみる。
 
「きらきら光り輝く」
 
もうこの際、とことん調べてやると
半ば開き直って「きらきら」も辞書で引く。
 
「光り輝いているさま」(白目になるわたし)

つまり、

かがやく:まばゆいほどきらめく(=キラキラ(=光り輝いて)光り輝く
⇨光が明るすぎてまともにみられないほど、光り輝くさまで光り輝く
 
きらめく:きらきら光り輝く
⇨光り輝くさまで光り輝く

なんだか輝きの方が煌めきよりも光が強そうだ。

結局、どういう意味なの?

シンプルに「かがやき きらめき 違い」で
インターネット検索をしてみても出てくるのは
個人の記事ばかり。

こうなったら自分で考えてみることにした。
 
輝きを強さとするなら、
煌めきは美しさも内包しているのかもしれない。
 
擬音で言うとしたら、「ピカーン」「ぴかっ」「つやつや」「ぱっ」etc…
 
例えば月は夜空で輝き続けるけれど、
月がきらめくとはあまり聞かないな。
瞬きを持つ星は「きらめく」とも
言えるのだろうな。
太陽そのものは輝いているけれど、
きらめくと使うとしたら
太陽の光を受けた川面や葉の雫かな。

そもそも意味を引いた時に輝きには
「光を放つ」とあったけれど、
煌めきには状態のことしか書かれていなかった。
 
なので意味をわたしなりに再定義するならば、

かがやく:自ら光を放ち、強く光り輝くもの
きらめく:美しさを感じさせる断続的な輝きのこと

いくじしょ(わたしが定義した言葉辞典)

だろうか。
 
シンプルな言葉こそ、
案外説明が難しかったりする。
それでも意味を知ることで
自分の世界を再構築することができる。
育児で始める言葉の捉え直し。
わたしはこの時間がとても好きで、
こうして日々問いをくれる
むすこには本当に感謝している。
 
むすこくんよ、きょうのもんだい、なあに?
 

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